内容紹介
1950年、あるSF雑誌に無名の新人の短篇が掲載された。異様な設定、説明なしに使われる用語、なかば機械の体の登場人物が繰り広げる凄まじい物語……この「スキャナーに生きがいはない」以来、〈人類補完機構〉と名づけられた未来史に属する奇妙で美しく、グロテスクで可憐な物語群は、熱狂的な読者を獲得する。本書はシリーズ全中短篇を初訳・新訳を交え全3巻でお贈りする第1巻。20世紀から130世紀までの名品15篇を収録。解説:大野万紀。
[収録作品]
夢幻世界へ
第81Q戦争(改稿版)
マーク・エルフ
昼下がりの女王
スキャナーに生きがいはない
星の海に魂の帆をかけた女
人びとが降った日
青をこころに、一、二と数えよ
大佐は無の極から帰った
鼠と竜のゲーム
燃える脳
ガスタブルの惑星より
アナクロンに独り
スズダル中佐の犯罪と栄光
黄金の船が──おお! おお! おお!
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