『ガール・オン・ザ・トレイン(上下巻)』ポーラ・ホーキンズ(著) 2015
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不作だ。プロットや独白形式で主要登場人物の女性三人がスイッチしながら展開する流れは悪くはないけれど、けれど、けれど・・ストーリーに没頭できないもどかしさ。女性作家に類似した傾向と思うのは僕だけかもしれないが、何から何までご都合主義で吐き気がする。
 ・・・だろう ・・・からだ ・・・当然だ ・・・としてもしかたない ・・・いられなかった
 ・・・ではないのか

行動が、挙動が、表情が、眼の動きが、情景が、肌に感じる風や熱が、読み手に人物の心の揺れを察知させ、感度幅は読み手の裁量に任せるべきなのだ。あれもこれも、こうだからこうしたこうするでは鬱陶しい。

ガール・オン・ザ・トレイン(上) (講談社文庫)
ポーラ・ホーキンズ 池田 真紀子
4062932229
登録情報
文庫: 304ページ
出版社: 講談社 (2015/10/15)
言語: 日本語
ISBN-10: 4062932229
ISBN-13: 978-4062932226
発売日: 2015/10/15
ガール・オン・ザ・トレイン(下) (講談社文庫)
ポーラ・ホーキンズ 池田 真紀子
4062932539
 登録情報
文庫: 336ページ
出版社: 早川書房 (2015/10/16)
言語: 日本語
ISBN-10: 4151814523
ISBN-13: 978-4151814525
発売日: 2015/10/16

内容紹介
ロンドンに向かう通勤電車とその車窓から見える家を舞台に起こる犯罪を、女性三人の独白により描くサイコミステリー。2015年1月に刊行。英米他、ドイツ、オランダ、フランス、スペイン、イタリア、ロシア、ノルウェー、イスラエル、ギリシャ、チェコ、セルビア、台湾などで刊行が決まっている。また、ドリームワークススタジオがマーク・プラット制作で映画化権を取得した注目の作品。

内容(「BOOK」データベースより)
【上巻】夫と離婚し、酒浸りの日々を送るレイチェル。彼女は通勤電車の窓から、一組の幸せそうな夫婦を見つけ、昔の自分の姿と重ね合わせていた。その夫婦の家は、かつての自宅に近接しており、元夫は当時の家で新しい妻子と暮らしているのだった。絶望と闇を抱える女性三人の独白で描く、サイコスリラーの傑作!

【下巻】ある朝、レイチェルは電車の窓から、理想としていた主婦の、不倫現場を見てしまう。その直後、主婦は行方不明に。失踪か、殺人か。捜査が難航する中、彼女の過去が徐々に明かされる。レイチェルは「真相」を告げようと被害者の夫に近づくが、それが悲劇の始まりだった。世界で絶賛された英国ミステリー、驚愕の結末。






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