『小さな場所で大騒ぎ』フィリップ・K.ディック(著) 2015
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土曜日

フィリップ・K.ディックの33冊目となった「小さな場所で大騒ぎ」 彼はSF作家として名が知られているがこれは一般小説であり、日常の出来事を綴っている。1950年代後半の作品。本来、彼は一般の小説家になりたかったのだが、口に糊するために仕方なしにSF小説を書いたとも言われている。他の一般小説としては、いずれも既読であるが
 ・戦争が終わり、世界の終わりが始まった Confessions of a Crap Artist (1975年)
 ・小さな場所で大騒ぎ Puttering about in a Small Land (1985年)
 ・メアリと巨人 Mary and the Giant (1987年)
が挙げられる。フィリップの違う一面を覗かせていてくれもするし、彼の才能は枯渇することなく迸っていた。また、本書はSFではあからさまに書けない色物、男と女の恋、修羅場のシーンもあり読み応えもある。(といいながらとても地味な描写ですが・・・)

★フィリップ・キンドレド・ディック
(Philip Kindred Dick, 1928年12月16日 - 1982年3月2日)はアメリカのSF作家。
SF小説(長編) 1 (未購入)偶然世界(太陽クイズ) Solar Lottery (Quizmaster Take All) (1955年)
2 ■ジョーンズの世界 The World Jones Made (Womb for Another) (1956年)
3 (未購入)いたずらの問題 The Man who Japed (1956年)
4 □虚空の眼(宇宙の眼) Eye in the Sky (1957年)
5 ■時は乱れて Time out of Joint (Biography in Time) (1959年)
※原題 のないものは 6 ■高い城の男 The Man in the High Castle (1962年)
 日本で編纂されたもの 7 □タイタンのゲーム・プレーヤー The Game-Players of Titan (1963年)
8 □アルファ系衛星の氏族たち Clans of the Alphane Moon (1964年)
9 ■火星のタイム・スリップ Martian Time-Slip (1964年)
10 □最後から二番目の真実 The Penultimate Truth (1964年)
11 □シミュラクラ The Simulacra (1964年)
12 □ドクター・ブラッドマネー(ブラッドマネー博士) Dr. Bloodmoney (1965年)
13 ■パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 The Three Stigmata of Palmer Eldritch (1965年)
14 ■去年を待ちながら Now Wait for Last Year (1966年)
15 (未購入)ライズ民間警察機構(テレポートされざる者) Lies,INC. (The Unteleported Man) (1966年)
16 □逆まわりの世界 Counter-Clock World (1967年)
17 (未購入)ザップ・ガン The Zap Gun (1967年)
18 ■アンドロイドは電気羊の夢を見るか? Do Androids Dream of Electric Sheep? (1968年)
見つからず 19 (未購入)銀河の壺直し Galactic Pot-Healer (1969年)
20 □ユービック Ubik (1969年)
途中放棄 21 □死の迷路(死の迷宮) A Maze of Death (1970年)
22 ■フロリクス8から来た友人 Our Friend from Frolix 8 (1970年)
23 ■あなたをつくります(あなたを合成します) We Can Build You (1972年)
24 ■流れよ我が涙、と警官は言った Flow my Tears, the Policeman Said (1974年)
25 □怒りの神 Deus Irae (1976年)(ロジャー・ゼラズニイとの共作)
26 ■スキャナー・ダークリー (暗闇のスキャナー) A Scanner Darkly (1977年)
27 □ヴァリス VALIS (1981年)
28 □聖なる侵入 The Devine Invasion (1981年)
29 □ユービック:スクリーンプレイ Ubik:The Screenplay(1985年)
30 (未購入)アルベマス Radio Free Albemuth (1985年)
31 ■ニックとグリマング Nick and the Glimmung (1988年)※児童向け (2015.9.24読了)
32 ■未来医師
33 ■空間亀裂 (2013.6.24読了)
SF小説/短編集 34 ■地図にない町(1976年)
35 ■人間狩り(1982年・1991年・2006年)
36 ■パーキーパットの日々(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック I)The Best of Phillip K. Dick 二分冊の一巻(1977年)
37 ■時間飛行士へのささやかな贈り物(サ・ベスト・オブ・P・K・ディック II)The Best of Phillip K. Dick 二分冊の二巻(1977年)
38 ■顔のない博物館(1983年)
39 ■宇宙の操り人形(1984年・1992年)
40 ■ウォー・ゲーム(1985年・1992年)
41 ■ゴールデン・マン(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック III)The Golden Man 二分冊の一巻(1980年)
42 ■まだ人間じゃない(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック IV)The Golden Man 二分冊の二巻(1980年)
43 □悪夢機械(1987年)
44 ■模造記憶(1989年)
45 ■ウォー・ベテラン(1992年)
46 ■永久戦争(1993年)
47 ■マイノリティ・リポート(1999年)
48 ■シビュラの目(2000年)
49 ■ペイチェック(2004)
一般小説 50 ■戦争が終わり、世界の終わりが始まった Confessions of a Crap Artist (1975年)
51 ■ティモシー・アーチャーの転生 The Transmigration of Timothy Archer (1982年)
52 ■小さな場所で大騒ぎ Puttering about in a Small Land (1985年)
53 ■メアリと巨人 Mary and the Giant (1987年)
ノンフィクション 54 ・ラスト・テスタメント P・K・ディックの最後の聖訓(グレッグ・リックマン編)
Philip K. Dick the Last Testament Philip K. Dick (1985年) -インタビュー
55 ・フィリップ・K・ディック 我が生涯の弁明(ロランス・スーティン編)Divine Invasions: The Life of Philip K. Dick (1990年)
56 ・フィリップ・K・ディックのすべて -ノンフィクション集成(ローレンス・スーチン編) The Shifting Realities of Philip K. Dick (1995年)
映画化された作品 57 △アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(1982年に『ブレードランナー』として映画化)
58 △追憶売ります(1990年に『トータル・リコール』として映画化)
59 △戦争が終わり、世界の終わりが始まった(1992年に『バルジョーでいこう!』として映画化)
60 △変種第二号(1996年に『スクリーマーズ』として映画化)
61 △にせもの(2001年に『クローン』として映画化)
62 △少数報告(2002年に『マイノリティ・リポート』として映画化)
63 △報酬(2003年に『ペイチェック 消された記憶』として映画化)
64 △暗闇のスキャナー(2006年に『スキャナー・ダークリー』として映画化)
65 △ゴールデンマン(2007年に『ネクスト』として映画化)
■既読 33
□未読(手元あり) 14
○購入中 0
・未購入 3
△映画 9
合計 50


小さな場所で大騒ぎ
フィリップ・K. ディック 飯田 隆昭
4794922698
登録情報
-: 429ページ
出版社: 晶文社 (1986/12/20)
ISBN-10: 4794922698
ISBN-13: 978-4794922694
発売日: 1986/12/20

内容(「BOOK」データベースより)
1950年代後半のロサンゼルス。小さな電気器具商を営むロジャー・リンダールは、7歳の息子を南カリフォルニアの私立学校に入学させた。妻のヴァージニアがそれを望んだからではない。入学を取り消すために学校を訪ねたとき出会った、ひとりの女のせいだ。第二次大戦後のアメリカの小市民生活を、2組の夫婦の不倫騒動をとおしてクールに描く、人気SF作家ディックの傑作リアル・ノベル第2弾!







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