『顔のない博物館』フィリップ・K・ディック著 2015
9/4
金曜日

フィリップ・K・ディップの短編集。30冊目の読了となった。既読のウォーゲームと重複した作品もあるが、二度読みしても面白い。二作品の収録作品を比較してみると、下図のとおりとなっている。独特のフィリップワールドがあるわけで、トワイライトゾーンの題材にもなるし、ホラーにもなるし、科学的な側面もあるし、古い作品で今の生活水準、テクノロジーからすると、チープな部位は隠し切れないけれど、それを差しい引いてもお釣りがくるほど、「ほんとうにこんなことがあったとしたら、『超怖ぇー』」の世界に導いてくれますよ。

出典: http://blog.goo.ne.jp/book_dog/e/ba3ab810461048dc9cdaccfc35698625
「顔のない博物館」
仁賀克雄訳 
北宋社 1983年
「ファンタジー&SF 短編集ウォー・ゲーム 」
仁賀克雄編・訳 
朝日ソノラマ文庫海外シリーズ12 1985年発行
収載作品 収載作品
「パパそっくり」“The Father-thing” (F&SF 1954/12)★? 「ウォー・ゲーム」“War Game”☆
「フォスター、お前は死んでいるところだぞ」“Foster, You're Dead”★? 「フヌールとの戦い」“The War with the Fnools”☆?
「ドアの向うで」“Beyond the Door”? 「干渉者」“Meddler”?
「ハンギング・ストレンジャー」“The Hanging Stranger”? 「ハンギング・ストレンジャー」“The Hanging Stranger”?
「消耗品」“Expendable”? 「ドアの向うで」“Beyond the Door”?
「根気のよい蛙」“The Indefatigable Frog”? 「萎びたリンゴ」“Of withhered Apples”
「よいカモ」“Fair Game”? 「矮人の王」“The King of the Elves”?
「干渉者」“Meddler” 「よいカモ」“Fair Game”?
「廃品博物館」“Exhibit Piece” 「根気のよい蛙」“The Indefatigable Frog”?
「萎びたリンゴ」“Of withhered Apples”? 「爬行動物」“The Crawlers”?
「小人の王」“The King of the Elves”★ 「展示品」“Exhibit Piece”?
★印が「顔のない博物館」に収載されていて「ウォー・ゲーム(ソノラマ版)」に無いもの
☆印が「ウォー・ゲーム(ソノラマ版)」に収載されていて「顔のない博物館」に無いもの


★フィリップ・キンドレド・ディック
(Philip Kindred Dick, 1928年12月16日 - 1982年3月2日)はアメリカのSF作家。
SF小説(長編) 1 ・偶然世界(太陽クイズ) Solar Lottery (Quizmaster Take All) (1955年)
2 ■ジョーンズの世界 The World Jones Made (Womb for Another) (1956年)
3 ・いたずらの問題 The Man who Japed (1956年)
4 □虚空の眼(宇宙の眼) Eye in the Sky (1957年)
5 ■時は乱れて Time out of Joint (Biography in Time) (1959年)
※原題 のないものは 6 ■高い城の男 The Man in the High Castle (1962年)
 日本で編纂されたもの 7 □タイタンのゲーム・プレーヤー The Game-Players of Titan (1963年)
8 □アルファ系衛星の氏族たち Clans of the Alphane Moon (1964年)
※青字は市川市図書館あり 9 ■火星のタイム・スリップ Martian Time-Slip (1964年)
10 □最後から二番目の真実 The Penultimate Truth (1964年)
11 □シミュラクラ The Simulacra (1964年)
12 □ドクター・ブラッドマネー(ブラッドマネー博士) Dr. Bloodmoney (1965年)
13 ■パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 The Three Stigmata of Palmer Eldritch (1965年)
14 ■去年を待ちながら Now Wait for Last Year (1966年)
15 ・ライズ民間警察機構(テレポートされざる者) Lies,INC. (The Unteleported Man) (1966年)
16 ○逆まわりの世界 Counter-Clock World (1967年)
17 ・ザップ・ガン The Zap Gun (1967年)
18 ■アンドロイドは電気羊の夢を見るか? Do Androids Dream of Electric Sheep? (1968年)
見つからず 19 ・銀河の壺直し Galactic Pot-Healer (1969年)
20 □ユービック Ubik (1969年)
途中放棄 21 □死の迷路(死の迷宮) A Maze of Death (1970年)
22 ■フロリクス8から来た友人 Our Friend from Frolix 8 (1970年)
23 ■あなたをつくります(あなたを合成します) We Can Build You (1972年)
24 ■流れよ我が涙、と警官は言った Flow my Tears, the Policeman Said (1974年)
25 □怒りの神 Deus Irae (1976年)(ロジャー・ゼラズニイとの共作)
26 ■スキャナー・ダークリー (暗闇のスキャナー) A Scanner Darkly (1977年)
27 □ヴァリス VALIS (1981年)
28 □聖なる侵入 The Devine Invasion (1981年)
29 □ユービック:スクリーンプレイ Ubik:The Screenplay(1985年)
30 ・アルベマス Radio Free Albemuth (1985年)
31 □ニックとグリマング Nick and the Glimmung (1988年)※児童向け
32 ■未来医師
33 ■空間亀裂 (2013.6.24読了)
SF小説(短編集) 34 ■地図にない町(1976年)
35 ■人間狩り(1982年・1991年・2006年)
36 ■パーキーパットの日々(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック I)The Best of Phillip K. Dick 二分冊の一巻(1977年)
37 ■時間飛行士へのささやかな贈り物(サ・ベスト・オブ・P・K・ディック II)The Best of Phillip K. Dick 二分冊の二巻(1977年)
38 ■顔のない博物館(1983年)
39 □宇宙の操り人形(1984年・1992年)
40 ■ウォー・ゲーム(1985年・1992年)
41 ■ゴールデン・マン(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック III)The Golden Man 二分冊の一巻(1980年)
42 ■まだ人間じゃない(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック IV)The Golden Man 二分冊の二巻(1980年)
43 □悪夢機械(1987年)
44 ■模造記憶(1989年)
45 ■ウォー・ベテラン(1992年)
46 ■永久戦争(1993年)
47 ■マイノリティ・リポート(1999年)
48 ■シビュラの目(2000年)
49 ■ペイチェック(2004)
一般小説 50 ■戦争が終わり、世界の終わりが始まった Confessions of a Crap Artist (1975年)
51 ■ティモシー・アーチャーの転生 The Transmigration of Timothy Archer (1982年)
52 □小さな場所で大騒ぎ Puttering about in a Small Land (1985年)
53 ■メアリと巨人 Mary and the Giant (1987年)
ノンフィクション 54 ・ラスト・テスタメント P・K・ディックの最後の聖訓(グレッグ・リックマン編) Philip K. Dick the Last Testament Philip K. Dick (1985年) -インタビュー
55 ・フィリップ・K・ディック 我が生涯の弁明(ロランス・スーティン編)Divine Invasions: The Life of Philip K. Dick (1990年)
56 ・フィリップ・K・ディックのすべて -ノンフィクション集成(ローレンス・スーチン編) The Shifting Realities of Philip K. Dick (1995年)
映画化された作品 57 △アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(1982年に『ブレードランナー』として映画化)
58 △追憶売ります(1990年に『トータル・リコール』として映画化)
59 △戦争が終わり、世界の終わりが始まった(1992年に『バルジョーでいこう!』として映画化)
60 △変種第二号(1996年に『スクリーマーズ』として映画化)
61 △にせもの(2001年に『クローン』として映画化)
62 △少数報告(2002年に『マイノリティ・リポート』として映画化)
63 △報酬(2003年に『ペイチェック 消された記憶』として映画化)
64 △暗闇のスキャナー(2006年に『スキャナー・ダークリー』として映画化)
65 △ゴールデンマン(2007年に『ネクスト』として映画化)
■既読 30
□未読(手元あり) 16
○購入中 1
・未購入 9
△映画 9
合計 56


顔のない博物館 (1983年)
フィリップ・K.ディック 仁賀 克雄
B000J74UJ6
 登録情報
-: 254ページ
出版社: 北宋社 (1983/12)
ASIN: B000J74UJ6
発売日: 1983/12

商品の説明
装画:谷川晃一 パパそっくり/フォスター、お前は死んでいるところだぞ/ドアの向こうで/ハンギング・ストレンヂャー/消耗品/根気のよい蛙/よいカモ/干渉者/廃品博物館/萎びたリンゴ/小人の王







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