『タイタニックは沈められた』ロビン・ガーディナー&ダン・ヴァンダー・ヴァット(著) 2015
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日曜日

誰でもおそらく知っている「タイタニック号」ノンフィクション。時は1911年4月14日夜、豪華客船タイタニックが処女航海の途中に、氷山に衝突して沈没した。それも激寒の大西洋、乗客2,200名あまりのうち、救助されたのはわずか700名、1,500名近くが命をなくした。

1911年は日本では明治44年にあたるわけだが、それはさておき、ここでは海運業界、船主、資本家、大西洋航路の過激競争、移民、その他時代背景があって、渡米のニーズがあって、船会社間の激烈な競争があって大型客船が就航した。そのあたりの事情も丁寧に説明されている。氷山衝突までの経緯、浮氷を何隻からも警戒電信を傍受していたにもかかわらず、スピードも緩めず22ノットの速度で、また見張り人は双眼鏡もなく・・・ いろいろな疑問が渦巻く。(・・説も各種あり) 沈没事故以降、アメリカ、そしてイギリスと査問委員会が何十日に渡って開催された。これにも利権・利害関係から不利な証言はねつ造されもし、誰をスケープゴードにしようとの思惑もあったりしたのだろう。読み進めにくい本(ちょっと飽きてくる)ではあるが、タイタニックのCQD(SOS)に対して誠意をもって速攻で救助活動に向かったカーパシア号のアーサー・ロストロン船長の行動は尊敬に値する。

タイタニックは沈められた
ロビン ガーディナー ダン ヴァンダー・ヴァット Robin Gardiner
4087732525
登録情報
単行本: 303ページ
出版社: 集英社 (1996/07)
ISBN-10: 4087732525
ISBN-13: 978-4087732528
発売日: 1996/07

内容(「BOOK」データベースより)
海難史上空前の大惨事は、意図的に引き起こされた?氷山に激突して沈んだのは姉妹船オリンピック号なのか!?ホワイト・スター汽船会社に巨額の保険金詐欺疑惑も…英米でセンセーションを呼んだノンフィクション。
内容(「MARC」データベースより)
海難史上空前の大惨事は、意図的に引き起こされた? 氷山に激突して沈んだのは姉妹船オリンピック号なのか? 英米双方の議会の査問会の記録など関係資料を博捜し、新たな知見から、従来の謎を再照射する。






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