『真説宮本武蔵』司馬遼太郎著 2015
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日曜日

全編、宮本武蔵を著している本ではなく、剣客として6人の話のひとつとして宮本武蔵が登場する。暮れから年明けにかけて読んだ吉川英治著の「宮本武蔵」と比較すれば、史実・言い伝え・他の書物に登場する宮本武蔵の実像とは天国と地獄との開きがあるといってもよかろう。前述吉川英治氏の作品で”理想に近い”宮本武蔵という人物像を刷り込まれている諸氏には、失望甚だしいに違いない。

新装版 真説宮本武蔵 (講談社文庫)
司馬 遼太郎
4062753715
登録情報
文庫: 352ページ
出版社: 講談社; 新装版 (2006/4/14)
言語: 日本語
ISBN-10: 4062753715
ISBN-13: 978-4062753715
発売日: 2006/4/14

内容紹介
剣豪の強さを比較できる傑作短編集!

史上最強の剣豪といわれる宮本武蔵。彼の才能の中で、最も卓越したのは「見切り」という計算力だった。試合の相手を選ぶとき、必ず己よりも弱いと見切ってからでなければ、立ち合わなかった……。通説の裏に潜む、武蔵の実像に迫る表題作ほか、さまざまな生き方をした、有名無名五人の剣客を描く短編集。

出版社からのコメント
あのつよい二刀流はどこからうまれたのか?「自分は、国国を遍歴し諸流の兵法者と60余たび勝負をしたが、いちどもまけたことがない」というのは果たして真実か? 表題作をはじめ6作を収録した短編集。






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