『コレクションズ(上下巻)』ジョナサン・フランゼン著  2014
12/1
月曜日

この作家、凄いですね。どう凄いのか、と言われても、「読んでみんしゃい」としか言えない自分の表現欠乏症なのである。物語の展開と、センテンスひとつひとつに幅と捻りと比喩の絶品といえばよろしいか、今一度、「読んで絶対損はない」と僕は保障しましょう。読後の静寂に包まれ、後味爽やかさと、苦味と、すっぱさも滓として残る作品ではないでしょうか。他作品も試読すべし作家としておこう。

コレクションズ (上) (ハヤカワepi文庫)
ジョナサン フランゼン Jonathan Franzen 黒原 敏行
4151200649
登録情報
文庫: 496ページ
出版社: 早川書房 (2011/8/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4151200649
ISBN-13: 978-4151200649
発売日: 2011/8/10
コレクションズ (下) (ハヤカワepi文庫)
ジョナサン フランゼン Jonathan Franzen 黒原 敏行
4151200657
登録情報
文庫: 512ページ
出版社: 早川書房 (2011/8/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4151200657
ISBN-13: 978-4151200656
発売日: 2011/8/10

内容(「BOOK」データベースより)
(上巻)ランバート家の老家長アルフレッドは頑固そのもの。妻イーニッドはなにかと落胆する日々を過ごしている。成人した子供たちの生活も理想通りとはいえない―裕福な銀行員だが妻子と喧嘩ばかりの長男ゲイリー。学生と関係を持ち勤務先の大学をくびになった次男チップ。末っ子の一人娘、才気あふれるシェフのデニースは恋愛がうまくいかない。卓越した筆力で描写される五人の運命とその絆の行方は?全米図書賞受賞の傑作。

(下巻)進行する病に翻弄されるアルフレッドの様子は、遠く離れて住む三人の子供たちにも動揺を引き起こす。そして迎える最後のクリスマス。イーニッドが望むように、一家全員そろってともに祝うことはできるのか?シニカルかつユーモラスに描きだされる現代人の悲喜劇は、圧倒的な力をもって迫りくる。全米図書賞に輝いたほか、数々の主要文学賞にノミネートされた、アメリカ文学界の旗手フランゼンの代表作。

著者について
1959年、イリノイ州生まれ。スワスモア大学を卒業した後、1988年に長篇The Twenty-Seventh Cityでデビュー。1992年の第二長篇Strong Motionを経て、2001年に第三長篇である本書を刊行。全米図書賞およびジェイムズ・テイト・ブラック記念賞を受賞したほか、ピュリッツァー賞をはじめとする主要文学賞にノミネートされるなど高い評価を受けた。2002年にエッセイ集How to Be Alone、2006年に自伝The Discomfort Zoneを発表。2009年に刊行された第四長篇Freedomは、世界から注目を集め、ミリオンセラーとなった。現代アメリカの国民作家といえる存在である。







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