『2666』ロベルト ボラーニョ(著) 2014
6/28
土曜日

今まで読んだ書籍一冊当たりとしては、最大重量、最多活字数(110万文字/段組、855頁)。三週間を要して読みきった。文庫本換算で1,600ページ強。読みきった自分を褒めてあげよう。

本書の効能は、
 ・指関節、手首筋トレに効果的
 ・脳天に打ち下ろせば殺人器具





奇想天外、どこでお話終わるのやら、殺人犯はどこへやら、ユーモラスな表現、深遠な知識、リアルな造詣描写、話は横道逸れ逸れ、飛び跳び、故人ボラーニョ、恐るべし。

数字換算するのが好きなので、計算すると、このハードカバーは
一列28文字x23列x2段x855ページ=1,101,240文字
文庫本のページに換算すると、今時の文庫本は一列39文字x17行なので、663で割ると1,660ページにもなる。

一文字も疎かにすることなく、読破3週間。ヘヴィーな本を持ち続けた。

【スティーヴン・キングが薦める作品から選択】

2666
ロベルト ボラーニョ 野谷 文昭
4560092613
登録情報
単行本: 880ページ
出版社: 白水社 (2012/9/26)
言語: 日本語
ISBN-10: 4560092613
ISBN-13: 978-4560092613
発売日: 2012/9/26

内容紹介
文学の新たな地平を切り拓く、遺作にして最高傑作──
二〇〇三年、チリ出身の作家ロベルト・ボラーニョは、世界的に名声が高まるなか、五十歳の若さで死去した。遺作となった本書は、作家の文学的遺書ともいえる傑出した作品である。
全五部からなる本書は、謎のドイツ人作家アルチンボルディの作品に魅せられた四人の研究者の物語から始まる。彼らはある目撃情報を頼りに作家の足跡を辿り、メキシコ北部の街サンタテレサに向かうが、そこでチリ人哲学教授アマルフィターノに出会う。数年後、ボクシングの試合を取材するためこの地を訪れたアフリカ系アメリカ人記者フェイトは、国境地帯で頻発する女性連続殺人事件のことを偶然耳にする。一九九三年から続くとされる事件の多くは迷宮入りとなっていた。そして最後に、作家の知られざる人生と、彼がメキシコに赴いた理由が、想像を絶するスケールで明かされる……。
あたかもアルチンボルドのだまし絵のように、大小さまざまな物語がちりばめられながら最後に驚くべき全体像が浮かび上がる仕掛け、第二次世界大戦を含むおよそ一世紀にわたる悪と暴力の歴史を織り込みながら、今なお続くメキシコ北部での女性連続殺人事件というアクチュアルな問題をあぶり出す本書は、まさにボラーニョ文学の集大成である。本書によって世界文学の地図は大きく塗りかえられるに違いない。

内容(「BOOK」データベースより)
謎の作家アルチンボルディを研究する四人の文学教授、メキシコ北部の国境の街に暮らすチリ人哲学教授、ボクシングの試合を取材するアフリカ系アメリカ人記者、女性連続殺人事件を追う捜査官たち…彼らが行き着く先は?そしてアルチンボルディの正体とは?2008年度全米批評家協会賞受賞。







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