『日輪の遺産』浅田次郎著 2014
5/25
日曜日

浅田次郎氏の初期の作品(1993年)に属するが、映画化もされたことを今回知った。知らぬ間に読書メータの記録を見ると、読了38作品目となっていた。かなり贔屓な作家である。僕はこの作風、いいですね。どこかというと、お話が現在、過去が葛篭織りに交錯する展開がである。ミステリーとはいえなくもないが、ニュアンスは実際は違う感じもする。戦中・戦後の日本人としての誇り、軍人としての矜持、学童の純粋な少女たち。文末で著者自身があとがきしているが、「責任の自覚、そして勇気」。日本人の多くが蔑ろにしているだけに、心にヒットするのじゃないのだろうか。DVDの映画も診てみよう。さて、原作に勝てるかどうか、神のみぞ知る、か。

日輪の遺産 (徳間文庫)
浅田 次郎
4198912874
出版社: 徳間書店 (2000/4/7)
言語: 日本語
ISBN-10: 4198912874
ISBN-13: 978-4198912871
発売日: 2000/4/7

内容紹介
敗戦国ニッポンの勇気を描いたスペクタクル帝国陸軍がマッカ-サ-より奪い終戦直前に秘匿した時価200兆円にのぼる財宝。鍵を握る黒革の手帳に記された驚くべき真相!人気沸騰中の作者の歴史ミステリ- --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)
終戦直前、帝国陸軍がマッカーサーから奪った時価二百兆円に上る財宝が極秘裏に隠匿された。それは、日本が敗戦から立ちあがるための資金となるはずだった。そして五十年後、一人の老人が遺した手帳がその真相を明らかにしようとしていた―。終戦時の勤労動員の女生徒たち、密命を帯びた軍人など、財宝に関わり、それを守るために生き、死んでいった人々の姿を描いた力作。心地よい感動があなたを包む。









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