『闇の王国』リチャード・マシスン著 2013
12/31
火曜日

大御所、リチャード・マシスンの新作、「闇の王国」。現在彼は87歳、85歳の2011年出版の新作であることから、大層なお歳でいらっしゃる。何冊かマシスンの著書を読んでファンとなり、著書の深淵さに感動してきたのだが・・・
そろそろご隠居なさってもよろしいのじゃなかろうか。

主人公のアレックスの優柔不断さに呆れる。あっちにふらふら、こっちにふらふら。妖精も出てきて、メルヘンチックな部分と悪魔様も登場する。しかし、実際怖くてちびってしまうことはない。そして、そこら中でマシスンが文中の括弧書きコメントで韻を踏んでは該当箇所を補足説明する記述があり、自画自賛している。読者に何を訴えたいのか。ウザイ!

うまくいえないが、軸の通ったストーリーではなく、巨匠が高齢にも関わらず執筆したので、出版社も義理で出版しましょう、ってことでしょうか。

闇の王国 (ハヤカワ文庫NV)
リチャード・マシスン 尾之上 浩司
4150412383
登録情報
文庫: 431ページ
出版社: 早川書房 (2011/8/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150412383
ISBN-13: 978-4150412388
発売日: 2011/8/10

内容紹介
私の名はアーサー・ブラック。これまでに二十七冊の〈ミッドナイト〉シリーズをはじめ、三十年以上にわたって多くの作品を書いてきた。金を稼ぐために。そしていま、八十二歳になったいま、私がまだ本名のアレックス・ホワイトを名乗っていた十八歳の頃の経験を記そう。これは実際にあった話だ。信じがたい、とてつもない恐怖の数々が記されているが、何から何までが事実なのだ……伝説の巨匠が満を持して放つ、最新長篇

出版社からのコメント
巨匠の、正真正銘の最新作です。年齢を感じさせない力強さを堪能してください。







(2013/12/31 17:09)


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