『死と神秘と夢のボーダーランド ~死ぬとき、脳はなにを感じるか ~ 』ケヴィン・ネルソン著 2013
2/21
木曜日

まあ、一度、お読みになることを勧めます。
メカラウロコの衝撃を覚えるでしょう。

母が幼少の頃、病弱で三途の川を渡り、綺麗なお花の咲き乱れる向こうから、お姉様がおいでおいで、と言う。逆方向から家族が戻っておいでと叫んでいる。 何度も聞かされた話しだ。

叔母の夫が心臓手術をした祭、自分が天井から、自分がベッドに寝ている自分の姿を見たという。

こういった臨死体験も身近なところであるものだろうな、霊的な、何か神聖なものなんだろうな、と思っていた。

それらを根底から覆すものだ。
著者は、カルト的な宗教家でもなく、れっきとした神経内科医なのだ。ちゃんとエビデンスもある。脳の働きはすごいのである。脳神経科学は進んでいるのであるが、謎の部分もどんどんと解明されていくのだろう、近い将来は。体外離脱なんか、脳のとある部位に電気信号を与えると、100%起こることが証明されている。他にもレム睡眠とか、失神とか、合一とか、何がどのように作用するとか、超真面目な本なのである。


死と神秘と夢のボーダーランド: 死ぬとき、脳はなにを感じるか
ケヴィン ネルソン 小松 淳子
4772695346
登録情報
単行本: 360ページ
出版社: インターシフト (2013/2/5)
言語 日本語
ISBN-10: 4772695346
ISBN-13: 978-4772695343
発売日: 2013/2/5

内容紹介
死ぬとき、脳は<ボーダーランド>に入り込む。
臨死脳研究の国際的リーダーが、
スピリチュアル体験の謎を解き明かした決定版!

V.S.ラマチャンドラン(『脳のなかの幽霊』の著者)、
アラン・ホブソン(『夢に迷う脳』の著者)も、絶賛!

だれもが最後に体験する死ーー
その間際に、脳はいかに働き、なにを感じるのか?

脳神経学者にして医師である著者は、
多数の臨死体験のケースを、脳のはたらきとともに読み解く。

脳は死に瀕しても活動し、
私たちを覚醒-夢-無意識の混在した<ボーダーランド>へと誘う。

著者は、脳の原始的な領域、レム睡眠侵入などに着目することにより、
さまざまなスピリチュアル体験の謎を明らかにしていく。

また、ドストエフスキー、エックハルト、ユングなどの
得た神秘体験の核心に迫る。
そして、動物たちも神秘体験を得ている可能性に言及する。

人生最期のミステリーへの、鋭利でスリリングな探究!

::著者::
ケヴィン・ネルソン
ケンタッキー大学・神経学教授。同大学・医療部門の所長も務める。臨死体験にかかわる脳神経科学の研究で、国際的リーダーとして知られる。

::目次::
プロローグ 自分のベッドの足元で

●Part(1) 脳と意識の変容
第1章 霊的(スピリチュアル)体験とは何か? 
恐怖からピンボール、お花畑まで

第2章 三つの意識状態
霊的覚醒の場

第3章 断片化した自己 
私たちが自己の偽証者となる時

●Part(2) 死の入り口で
第4章 さまざまな臨死体験 
物語を紡ぐ

第5章 脳が死の入り口に立った時 
光と血

第6章 古代のメトロノーム 
恐怖から霊的至福に至るテンポ

第7章 夢と死のボーダーランド 
レム睡眠の侵入

●Part(3) 向こうの世界
第8章 合一の美と恐怖 
神秘の脳の奥深く

エピローグ 英知の新生

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::絶賛::
本書の考察は、際立っており、挑戦的で、しかも面白く読める。
ーーV.S.ラマチャンドラン

ネルソンの脳は、夢と信と、そして死(まだ未体験だが)を知っている。
ーーアラン・ホブソン










(2013/02/21 22:56)


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