『天切り松 闇がたり 1 闇の花道』浅田次郎著 2012
9/7
金曜日

先のブログで「こりゃ、第一巻から、順序立てて読まねぇと、畳の上じゃ、死ねねぇな」と唸ったとおり、第一巻から読み進めている。

粋でいなせな渡世人、松蔵の語り部に、みなが神妙に聞き惚れる。
こんなに泣かせて、いいんですかぁ。
第一(でえいち)、人の心を直掴みさせて、煽らせ、擽らせ、、炙らせてしまう強弱・緩急を混ぜ込んだ展開に、誰しもが引き込まれ、抜き差しならぬ聞き手(読み手)になってしまっているだろう。
そうそう、ザラに、こんないい話は、ありやしやせんぜ、ときたもんだ。


第二巻も絶好調で読破中。

天切り松 闇がたり 1 闇の花道
浅田 次郎
4087744043

登録情報
単行本: 272ページ
出版社: 集英社 (1999/9/16)
言語 日本語
ISBN-10: 4087744043
ISBN-13: 978-4087744040
発売日: 1999/9/16

◆メタローグ
かつて天切り松と呼ばれた怪盗が、留置場で若い衆を集めて聞かせる読み切り話。大正時代のモダン東京を舞台に、仕立屋銀次一門の目細の安吉、おこん姐御、百面相の常といった仁義も色気もある個性豊かな悪党たちが、山県有朋を始めとする大物を相手に、毎回あっと驚く派手な仕事をやってのける。 浅田次郎といえば、世間一般には「鉄道員」の人になっているけれど、その前は「蒼穹の昴」の骨太な歴史作家だったし、もっと前は「プリズンホテル」や「きんぴか」の極道作家だった。このシリーズは、彼のそんな多彩な魅力がバランスよく配合されていて、個人的には最も好きな作品。(石飛徳樹)
◆出版社/著者からの内容紹介
「殿下閣下もかまいやしねえ。盗られて困らぬ天下のお宝、一切合財ちょうだいしようじゃねえか」目細の安吉親分の新たな旅立ちを描く「闇の花道」等、帝都の闇を駆ける伝説の怪盗たちの物語5話



(2012/09/07 21:33)

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