この10年間、ダイニングテーブルというものがありませんでした。
物理的に置く場所がなかったからです。
では、どうやって食事をしていたか、といいますと「立ち食い」、もしくは、いつもは足を投げ出していた「パソコン前の奥行き17cmの空きスペース」を使っていました。(これはこれで、快適ではありました。)
しかし、いつかは、人並みの食卓でご飯を食べたい、普通の生活がしたい、と夢想しておりました。
そこで、引越を契機に、セミプロ級の腕前を活かして、ダイニングテーブルを作りました。
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設計は、きちんとしましょう。ここが仕上げが納得できるかどうかの分かれ目となります。実生活に沿ったサイズにしましょう。
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材料は、30ミリ厚のヨーロッパ赤松集成材。僕はこの材質が一番好きです。節目があるのもいいのです。
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筋罫引き(ケヒキ)で脚の位置を正確に出しましょう。正確な寸法が簡単に墨入れできます。
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30ミリ厚の天板はすごみがあります。40ミリ厚にしたかったのですが、予算的に妥協して30ミリとしました。
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今回は、いつもと違います。特売品となっていたリョービのトリマーを使いました。創作範囲が一気に拡大します。より、プロ志向な作品となります。
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どこに使ったかと申しますと、脚に8ミリ幅のストレートビットで等間隔に3本のラインを入れました。フムフムです。
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天板は、#400のサンドペーパーで、数時間をかけ、手で磨きました。塗装は”リボス自然塗料”が余っていたので使いました。下塗りはメルドス(スーパーハードオイル)、仕上げはビボス(オイルワックス)を塗布しました。(これはいいです、オススメです)いつも使っている蜜蝋のBRIWAXより、更に自然な仕上がりとなりました。
どうです。これで人並みの食事が出来るようになりました。
ありがとうございます。
えっ、椅子が二脚あるのは何故ですか、ってことですか?
一つあれば、充分だろう・・・と言いたいのですね。
おっしゃる通りですが、もうひとつの椅子は予備です。
時折、餌付けをした迷い猫が、来ることもあるので、その雌猫用でもあります。
しかし、最近は遠いことと、電車代がかさむと言う理由から、寄りつくことが少なくなりました。
この猫は電車にも乗れるようです。一時的に人間に化けているようです。
では、ごきげんよう。
(2012/08/11 8:08)
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