グローカルとジャパンプレミアム 2012
4/15
日曜日

先週、会社で「週刊東洋経済(4/14)」をパラ読みしていたが、この記事に目が留まった。

これからの日本人の職業像は、どのように変遷するのだろうか、漠然と思っていたが、著者の渡邉正裕氏のシャープな斬り込みで抉っている。隙なく、まとまっていたのでエッセンスのみ紹介したいと思う。あとは、いつものように本を買ってご覧下さい。私も買おうと思っています。

今回と、次回の2回に分けてご紹介したい。

10年後に食える仕事、食えない仕事
渡邉 正裕
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内容紹介
これからの経済はグローバル化だ、皆が英語を操って世界を相手に丁々発止のビジネスをしなきゃいけない、キャリアアップして世界に通用する人材にならないと生き残れない─。そんなまことしやかな言説がはびこっている昨今だが、それは英会話学校やビジネススクールの営業トークに過ぎない。ところが、そんなうたい文句に脅され、自分もキャリアアップしなくては、と様々な講演に出かけたり、ビジネス書を読み漁ったり、とりあえず英語学校に通ってみたり、資格取得マニアになったりして、疲弊している人も多い。 実際には、グローバル化がいくら進もうが、日本人の仕事として日本に残る仕事は、必ず残り続ける。逆に、グローバル化で減る仕事、賃金相場が限界まで下がり続ける仕事、丸ごとなくなる仕事がたくさん出てくるのも事実だ。だから、自分がどの領域で稼ぐのかを考え、仕事を選び、能力を高めていかねばならない。本書はその航路図となるものを目指して執筆した(本書「はじめに─正しい航海図を持とう」より)。

 グローバル化やIT化の進展によって、日本人の職の72%が急速に価値を失いつつある。世界経済の悪化が、その変化のスピードをさらに早めるだろう。失業は増え、給料の下落は止まらない。本書は、この困難な時代に立ち向かうために書かれた「仕事・職の航海図」だ。あらゆる仕事・職を4つに分類、日本から消えゆく職業、逆に最後まで残る仕事などを豊富なカラー図版やチャートを使って分析しながら、では私たちはどのように対処すべきかを明快に論じる。職の本で定評のある著者が放つ衝撃の一冊。就活中の学生も、現状に不安を感じているビジネスパースンも、定年後の再就職先に悩んでいる世代も必読です。さあ、あなたの選んだ仕事は10年後もあると言えますか?


著者は、X軸に知識⇔技能に集約的な分類を施し、左側の①は、世界で勝つか、負けるか、成果主義の世界、②はコストが安い場所に労働力を求めていく傾向から、国内では給与水準が下がっていく可能性があると言っている。(既にそうなってきている)
片や、右側の③ジャパンプレミアムや④グローカルなど、日本人ならではのチームワークやおもてなし術、より専門知識を要するもの、日本にしか出せないもの、コミュニケーション能力を活かしたジャンルが有望であろう、と推測している。



私の会社もSIヤーでシステム・エンジニアも含んでいるし、、また、システム開発では外注するにもプログラマーは外せないのであって、コストダウンのための外国へのオフショア開発も身近に行われている。

しかし、著者は、「10年後に食える仕事、食えない仕事」のタイトルで本を出版しているが、10年経てば私も退職。既に転職するにはタイム・アウトということであって、ほっとしていいのか、どこも働き口は探せどないだろうか、などと悶々としてみたりもする。


年金受給年齢の引き上げによって、60歳以降も働いているとしたら、既に使いものにならない、化石おじさんになってしまっていることだろう。


次回は、具体的にどの職業が、日本人メリットで攻める仕事か、守りの仕事かをカテゴライズした記事を紹介したい。






(2012/04/15 23:18)


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