ビッグデータビジネスの時代 2012
3/14
水曜日

先般、ビッグデータについて触りの話題について触れたが、野村総合研究所の鈴木良介氏の著書『ビッグデータビジネスの時代』から、なるほどと感銘した部分をピックアップしてみたい。あくまで、本内容は以下の著書からであり、興味のある方は本を手にとってご覧いただけますよう。

ビッグデータビジネスの時代 堅実にイノベーションを生み出すポスト・クラウドの戦略
鈴木 良介
479812530X

内容紹介
「ビッグデータビジネス」は、産業界全般で進むクラウド利用と併せて、2010年代の情報・通信分野における注力すべきテーマの1つになることが予想されています。
本書では、海外を中心とした「ビッグデータ」の活用企業および、活用を支援しようとするIT事業者の最新動向や戦略、ビッグデータビジネスを検討する視点を詳細に解説します。
また、Hadoop、DWH、CEPなどのビッグデータ活用を支える技術やその周辺技術の動向を紹介するとともに、ビッグデータ活用のための課題や利用サイド事業者/支援サイド事業者双方における今後のビッグデータビジネスの将来像などについて広範に解説します。

・ビッグデータビジネスとは何か?
・ビッグデータビジネスの効用と活用事例
・主要陣営の戦略とビッグデータ活用を支える技術
・ビッグデータ活用に向けた3つの阻害要因
・ビッグデータビジネスの将来予測

内容(「BOOK」データベースより)
国内&海外のビッグデータ活用事例、Hadoop/DWH/CEPなどビッグデータ活用を支える技術の解説から主要IT事業者の戦略と商材、将来予測までビッグデータビジネスを徹底網羅。ビッグデータビジネスとクラウド以降のIT潮流を掴むための最適な1冊。



私の働く会社もSIヤーと呼ばれる企業であり、支援サイド事業者は、利用サイド事業社へサービスを提供している。

      

ここでいう支援サイド事業者とは、ITベンダ、システムインテグレータ(SI)、通信事業者などの情報システム開発に関連する事業者を指す。

また、ユニークなデータを大量に保有、あるいは継続的に取得可能な立場にある事業者を利用サイド事業者と呼ぶ。たとえば、小売店が保有する購買履歴データ、生業の事業者が費用をかけて取得・蓄積しているマーケティングデータなどがユニークなデータといえる。

これらの中間にアマゾンやグーグルに代表されるウェブサービス事業者である内製事業者が存在する。先導しているアマゾンやグーグルは、ビッグデータ活用による自らの事業の付加価値向上を主眼としつつも、そのために必要となる新しい技術的基盤を内製しているということの好例である。

利用サイド事業者がビッグデータビジネスに取り組む理由は、ビッグデータを利用しようとする機運が高まっていること。背景として、全般的な電子化・自動化の進展とそれに付随するデータの蓄積に加え、より高いレベルでIT活用を行い、顧客に対して以前よりもはるかに高い付加価値の提供を始める競合事業者が出てきたことが挙げられる。
----本書はここまで-----


ここで支援サイド事業者は、顧客となる利用サイド事業者へ新たな付加価値を見出すように働きかけ、ビジネスとして成立させていきたい。ビジネスとしてのビッグデータの活用が世の中の潮流であり、乗り遅れたくない。そして、垂れ流している、もてあましているデータを活用しないのは企業にとっても死活問題となってきているということもある。

昨今の”ビッグデータ”のバズワードがこれら事業者を煽り、震撼させ、支援サイド、利用サイド事業者双方に焦燥感を煽っているともいえなくもない。しかし、焦りや不安はビジネスのチャンスでもある。どの企業も生き残りをかけて必死であり、追従できない企業の運命や危うし、となるのは必至なのである。








(2012/03/15 0:17)


Copyright (C) 2012 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.