何の前触れもなく、唐突に・・・・

2012
2/10
金曜日

夕刻、玄関のチャイムが鳴った。

玄関を開けると先週に鍋を分け与えた迷い猫が、寒さに身を振るわせながら佇んでいた。

「コヤツ、癖になりおって・・」

見るに見かねた僕は、部屋に招き入れ、喉元をさすってやった。
雌猫は喉をグルグル鳴らせながら、嬉しそうにしていた。






Copyright (C) 2012 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.