「疑うことのない精神」

2012
1/5
木曜日


僕は、自分でいうのもあれだが、素直なほうである。
何に対しても疑うことなく信じてしまう。

しかしながら、詐欺紛いの商品のような訪問販売で”ばばを掴まされた”(この表現わかりますか?)
ことは一度もない。いや、ネットオークションで一度だけある。
それでもそのあたりのことについては抜かりはない。

”疑うことのない精神”は、人には警戒心は抱かないし、大概、初対面でも打ち解けられるほうだと思う。
これは大きなメリットだと自分を褒めてあげよう。

そこでだ、「ギョウ虫」の話題。
確かに三匹のメスギョウ虫を絆創膏代わりにしていたガムテープが受け止めたのは12月19日のことだった。

僕の腸内には、ギョウ虫が蛆虫のようににょろにょろ湧いている、どうしよう、
このままでは気が狂う(数回は気が狂った)、発狂寸前(数回は発狂した)状態となっていた。

ずっとエンドレスなルーティンワークは続いていた。(12/31ブログ参照)

ことあるたびにパンツとタイツをずり下げては、溜息ばかり漏れるのであった。


今朝の2時、背中と首筋の痒みで目覚めた。
ことあるばびにの行動をした。



「いや、ちょっと待てよ!!」
パンツに一匹もいないギョウ虫が、なんでタイツの足首まで来ているんだ、
 「おっかしいじゃないか、えっ・・」
雄ギョウ虫はタイツにも突き立つではないか、そのままだと多少黄ばんで来るではないか。
でも、この卵はまっ白じゃないか、
手で払うとささっと落ちるじゃないか、
突き立っている幼虫・オスギョウ虫は手で毟り取らないと取られないじゃないか、
なんだ、これは。

手でふくらはぎを掻きむしってみた。
タイツに白い粉がパラパラと舞い落ちた。


パソコンを立ち上げ、”乾燥肌 白い粉”をググってみた。

これだ!

リンク先→”普通の乾燥肌


2.原因
秋から冬にかけて、気温が下がると湿度が低下して、肌の水分が奪われやすくなります。
寒さのために暖房器具を使うようになると、さらに空気が乾き、乾燥肌になる人が増えるのです。暖房した部屋で過ごしていると、肌が突っ張る感じになるのは、乾燥肌へのサインです。
乾燥肌になる原因は、ほかにも考えられます。
熱いお風呂につかり過ぎたり、石けんを使い過ぎたりしても、肌のバリア機能を壊すことがあります。
また、加齢による肌のバリア機能の低下や、アンバランスな食事によって、肌の健康が損なわれることで、乾燥肌になることもあるのです。

5.悪化すると
乾燥肌は、放っておくとさらに悪化します。
角質層の細胞間脂質の主成分であるセラミドなどが失われていくと、肌に備わるバリア機能が壊されて、ちょっとした刺激にも、肌が過敏に反応するようになります。かゆみが発生するだけでなく、白い粉を吹いたようになったり服と触れ合う部分がチクチク痛んだり、湿疹ができたりと、敏感肌の症状を伴うこともあります。肌が乾燥してきたなと感じたら、保湿のためのスキンケアを行って、すぐに対処するようにしましょう。

アンダーライン部分が該当する。

例年、冬場は乾燥して痒くなることはわかっていたので、加湿器を常時作動させ、尿素成分配合の保湿用クリーム(メンソレータムEX)はシャワーの後は忘れず塗っていた。
そして朝夜のシャワーのたびに石鹸でゴシゴシ洗っていた。(ヒリヒリするほどに)


”ギョウ虫の卵””乾燥肌による白い粉”
ではなくて、
”ギョウ虫の卵””乾燥肌による白い粉”
だったのだ。


オスギョウ虫・幼虫が減ってきた代わりに、ギョウ虫の卵がどんどん降りてきている、
と考えるのがごく自然ではないか。

冷静に状況を顧みると、
 (1) 石鹸を使いすぎていた。
 (2) ”コンバントリン錠” では卵までは死なないとネットで知識を得ていたので次なる手は
    腸内洗浄でもしてもらおうかとネガティブなことばかり考えいたために視野が狭くなっていた。
 (3) ギョウ虫が太もも、背中を這いずり回っていたのは乾燥肌によるピリピリ・チクチク感だった。
 (4) 確かにギョウ虫を毟り取らないと剥がせないのはは12月30日くらいまでは続いていたようにも思う。
      ↓↓↓
クールに客観視できていれば、と悔やむばかりである。


「いや、ちょっと待てよ!!」精神
が衰え、思い込みが先行し、判断基準が鈍っていたのだろう。

”疑うことのない精神”がこの時にばかりはデメリット、徒(あだ)となったわけだ。


-お尻がただれるほど、ガムテープを貼り続けた日々は何だったのか。
-ここ数日は、ナプキンよろしくティッシュを丸め、穴を覆った上にガムテープを貼っていたのは
 無駄だったのか。
-剥がす折、いつも腰を屈め、涙が一筋こぼれていたのは誰にも見せずに耐えたではないか。
-美味しい料理や、初恋の△△さんに逢えるかもしれない同窓会を楽しみにしていたのを
 諦め、帰省しなかったのは何だったのか。



まさか、乾燥肌の白い粉に怯えていたとは・・・・

いかなる時も深呼吸し、クールダウンし、それから、
「いや、ちょっと待てよ!!」
を発動しよう。
深く深く胸に刻み込んだ。


P.S.
家に帰ると1月2の同窓会幹事役だった”まさーん”から手紙が届いていた。
宴会中の写真、集合写真、併せて12枚のスナップ写真が入っていた。
出席できなかった同窓生全員に送ってくれたのだろう。

 「まさーん、省吾、急で悪いんだけどインフルエンザに罹ったんで同窓会に出られない、
 悪い、楽しみにしてたのにすまんな・・・」
と嘘をついた僕にまで。
(まさか、ギョウ虫が湧いているから帰られない、とはさすがに恥ずかしくて言えなかった)

集合写真には、
 中学一年の担任だったエレガントな枝川先生、
 ”どいん”、”おも”、”さーちん”、”ヘル”、”かめお”、”まさーん”、”つぼばやし”、”よしかっちゃん”、
 ”のーちん”、”しょいん”、”あきよ”、”たいじ”、”たかっさん”、”しのみや”、”△△こさん”
先生を中心に同級生がその周りを取り囲んでいた。
みんなよい笑顔だ。



その中には少しだけふっくらとした”初恋の△△さん”も微笑んでいた。


同窓生・思い出ブログ
2011.12.23 ずば抜けて小さかった僕
2011.12.23 大人ぶっていた僕
2011.12.23 初恋のひとに告れなかった僕







(2012/01/05 22:27)




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