アクセス解析(3)-検索語トップ36、リファラー大分類- 2011
12/10
土曜日

多少、横道にそれるが、企業におけるサイトというのは、これだけマスメディアが退廃しているなかで、情報提供源、商品購入の玄関口としての勢いを増大させていることはご理解いただけるであろう。

作りっぱなしの企業サイトや、小まめな修正・調整をしていかないサイトは”儲ける気がない企業”といってよい。
Web管理担当は、例えば、サイト内の配列、色の変更をすることで、それぞれの訪問数がどうなったかに一喜一憂していたりする。これは素人ができる小手先に過ぎない。

また、適切なランディングページ(※注1)を設けることで、バウンズ率(直帰率)を押さえ込み、コンバージョン率(※注2)を高めようとしている。パンくずリストを付加したり、サイトマップを作ったり、サイト内で迷子にならないように最新の注意を配している。訪問者は数秒オーダでいとも簡単に離脱し、何の躊躇いもなく、検索エンジンから他のサイトに鞍替えをする。(当然だが)

オンラインショッピングサイトでは、更に手が混んでいる。
例えば、無料で会員登録を執拗に迫る。

何故か?
会員登録の際に入力する、生年月日、地域(住所類)、男女別、興味のあるジャンル、数え上げれば切りがないが、これらのデータは会員の嗜好と傾向を掴むため、データマイニング手法を活用して、商材に結びつけるためのものである。
一番オーソドックスなのがダイレクトメールであったり、メルマガ等のメールを活用した情報提供である。

しかし、皆さん、自分が興味のある商品、情報以外にダイレクトメールやメールを真剣にご覧になるだろうか。
これらの応答率は、コンマ数パーセント、もしくは数パーセントもあれば、御の字なのである。
投資効果に見合う収入となるのか、地域別、年代別、過去の購入履歴を駆使しながら、企業は悪戦苦闘している。

個人情報を漏らさない社会的信用、コンプライアンス順守の規範の元に、知らず知らずのうちに、データは商材として活用されているのだ。

また、アマゾンの大御所を代表するECサイト(※注3)のように、"商品購入履歴"、"最近チェックした項目"、"ほしい物リスト"などを土台にして、莫大な情報が蓄積されている。
これをレコメンドエンジンなどといったものを使いこなし、レコメンドと呼ばれる商品購入予備軍に関心を持ちそうな商品を自動推奨している。"この商品を買った人はこんな商品も買っています"もそのひとつ。
他にも書きたい話題はたくさんあるが、飽きられるのでやめにする。

では、追い打ちをかける興味喪失の見本となる本日の本題。

1.はじめに

9/19に『アクセス解析(1)』で、”ウェブサイトの運営者が閲覧者の環境・特性などを調査することの概要
12/2に『アクセス解析(2)』で、今年のセッション数、サイトビュー数、国別セッション数に触れた。

前回予告の人気ページは次回以降に譲るとして、
今回は3回目として、昨年7月からドメインを取得し、今日までの統計情報の一部を考察してみたい。
 1.1. 入力順の検索語(トップ36)
 1.2. セッション数順リファラー大分類
についてである。

1.1.入力順の検索語(トップ36)

表1.1.に入力順の検索語(トップ36) (2010/7/1~2011/12/10)を表す。
このレポートは、サイトを見つけるのに入力された実際のキーワードや句を一覧表示し、エントリーは関連するセッション数でランク順に並べられたものである。
重複するが、これらはブックマークやお気に入りからの訪問ではなく、検索エンジンからサーチされた訪問数を示している。

レポート: 入力順の検索語(トップ36) - iwasashougo.com
日付範囲: 2010/07/01 - 2011/12/10
(1-100) / 6,027??? 入力順の検索語一覧 セッション パーセント??
1 岩佐省吾 582?? 6.43%??
2 岩佐 省吾 135?? 1.49%??
3 ソーチェーンの正しい目立て 122?? 1.35%??
4 省吾の自慰的ブログ 72?? 0.80%??
5 ソーチェーン 目立て 56?? 0.62%??
6 零戦 56?? 0.62%??
7 スコープ計画 41?? 0.45%??
8 零戦をつくる ブログ 38?? 0.42%??
9 enuff z`nuff 38?? 0.42%??
10 日本陸海軍機大百科 38?? 0.42%??
11 永戸太郎 38?? 0.42%??
12 定量的リスク分析 31?? 0.34%??
13 定性的リスク分析 31?? 0.34%??
14 コストコントロール 30?? 0.33%??
15 スコープ変更管理 29?? 0.32%??
16 ハンモックアクティビティ 27?? 0.30%??
17 diatone ds-505 26?? 0.29%??
18 リスク対応計画 21?? 0.23%??
19 スコープ定義とは 21?? 0.23%??
20 資源計画 考慮 20?? 0.22%??
21 ソーチェーン目立て 19?? 0.21%??
22 零戦 コクピット 19?? 0.21%??
23 ソーチェーンの目立て 19?? 0.21%??
24 ソーチェンの目立て 18?? 0.20%??
25 狭い部屋 17?? 0.19%??
26 資源計画 考慮 17?? 0.19%??
27 アクティビティ順序設定 17?? 0.19%??
28 ソーチェン目立て 17?? 0.19%??
29 アクティビティ所要期間 17?? 0.19%??
30 セミチゼル 16?? 0.18%??
31 河口湖飛行館 15?? 0.17%??
32 零戦 コクピット 15?? 0.17%??
33 イナフズナフ 15?? 0.17%??
34 アクティビティ定義 15?? 0.17%??
35 リスク対応計画書 14?? 0.15%??
36 河口湖飛行機博物館 13?? 0.14%??
【内訳概要】 氏名の直接検索
ソーチェン関連
PMBOK関連
零戦関連
音楽(Enuff Z'nuff)

表1.1. レポート: 入力順の検索語(トップ36)


検索語トップ36をカテゴライズすると、
 1.私の名前
 2.ソーチェン関連
 3.PMBOK関連
 4.零戦関連
が主要なアクセス源となっており、意外であるのは、PMBOK関連のキーワードが多いこと、ソーチェンがコンスタントに昔からアクセスが根強いこと、零戦もそこそこアクセスが途切れないといった状況となっている。
私の名前で訪問して頂く固定読者には御礼を申し上げたい。

では、全体検索語(9,054セッション)の中で、"岩佐"、もしくは"省吾"で訪問したセッション数、および比率を、表1.2.に表す

検索文字 (a)
セッション数
(全セッション数:9,054)
比率(%)
(a)/全セッション数
岩佐 760 8.4%
省吾 867 9.5%

   表1.2. "岩佐"または"省吾"の検索セッション数、および比率


ただし、固定読者の多くは、ブックマーク&お気に入り、URL直接タイプからの訪問数が多いことは事実であり、ここでの私の名前、もしくは名字から訪問下さる方は、
 ・出先等のPCからのアクセス(ブックマークが使えない)
 ・ブックマークに入れたくない理由等がある
 ・名前、名字で検索されるページが他にないか、確認のためのアクセス
 ・他、推論及ばず
などが想定される。

彷徨って、私のサイトに辿り着いた代表的な検索語をさらってみると、
 ・名字違いからのアクセス(○○ 省吾)
 ・名前違いからのアクセス(岩佐 昭悟、岩佐 章吾など)
 ・キラーモード省吾(何でしょうか、これは?)
 ・他の同姓同名(とある有名大学在籍)からのアクセス
 ・"女性名 + 省吾"からのアクセス(覚えは一切なし)
 ・他、多数
などアクセス数は少ないものの、勘違いで訪問されることもあるようだ。

1.2.セッション数順リファラー大分類

それでは、ここからセッション数順リファラ一覧のレポートから考察してみたい。
「セッション数順リファラ一覧」とは、
サイトにトラフィックを起こした参照 URL (外部ウェブページ) をセッション数順に並べたもの。
訪問者がブックマークやお気に入りや URL ディレクトリにタイプしたりして、サイトに直接訪れたときに発生する外部リファラなしのセッションでは、(リファラなし no referral)エントリーがインクリメントされる
これにより、外部リンクからのトラフィックとサイトを既に知っている訪問者からのトラフィックをパーセンテージで比較することが可能となる。

表1.3.に「セッション数順リファラー大分類」(2010/7/1~2011/12/10)を表す。

リファラー別 (a)
セッション数
総セッション数=:9,8013
比率(%)
(a)/総エントリー数
(no referral)
ブックマーク、または直接URLにタイプしたもの
86,830 88.59%
検索エンジンから訪問 9,054 9.2%
国内からのアクセス .jp/ 9,193 9.3%
ロシア関連 .ru/ 438 0.4%
※ no referral以外はカウント上、重複しているセッションがあります

   表1.3. セッション数順リファラー大分類

表1.3.から読み取れるように、ブックマーク、もしくはURL直接入力が全体の88.6%を占めている。
それ以外の11.4%が外部リンクからトラフィックを誘導したセッション数となっている。
このうち、9,054セッション(全体の9.2%)が検索エンジンを介しての訪問者であり、
9,193セッション(全体の9.3%)が国内サイト(.jp/)となっている。

興味深いのが、ロシア国(.ru/)からの訪問が0.4%あるということである。
リファラー種類は536種類(同一サイトからを1つとカウントすると536種類ある)であるため、詳細な分析は根気がない。
よって省略する。





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(※注1)ランディングページとは:
インターネット広告や、検索エンジンの検索結果からのリンク先となるウェブページ。広告を見る人にとっては、広告(又は検索結果)をクリックすると最初に表示されるページ。必ずしも自社サイトのトップページである必要はない。
各種インターネット広告や、検索キーワードなど、サイトへの入り口が異なれば、サイトを訪れる人の動機や目的も異なる事が多い。
それぞれの動機や目的に合致したランディングページを用意することで、サイトからの離脱率を抑え、せっかくサイトまで来てくれた人が、スムーズに目的を達成する(=コンバージョンの達成)ことを促す手法です。
ユーザーに最適なランディングページを用意することで、コンバージョン率を高める手法をLPO(Landing PageOptimization=ランディングページ最適化)と呼ぶ。





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(※注2)コンバージョン(率)とは:
商用目的のウェブサイト上で獲得できる最終的な成果。
オンラインショッピングサイトならば商品購入、情報提供サイトやコミュニティサイトならば会員登録などがコンバージョンにあたる。
不動産などの高額商品や、ビジネス向けのサービスなど、最終的なクロージングまでのハードルが高い商材の場合、ウェブサイト上では資料請求や問い合わせなどの一次的な成果がコンバージョンとなる。
サイトへのアクセス数に対して、コンバージョンに結びついた件数の割合をコンバージョンレートと呼ぶ。
 (参照:インターネット広告用語辞典 http://www.okuramkt.com/dic/mkt/landing_page.htmlより)



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(※注3)ECサイトとは:
ECサイト(イーシーサイト)は、自社の商品(広義では他社の商品)やサービスを、インターネット上に置いた独自運営のウェブサイトで販売するサイトのことである。ECとは"electronic commerce"(エレクトロニックコマース=電子商取引)の略。
 
(参照:ウィッキペディアより)


次回(4回目)は、そのときの気分で考察をしてみたい。

どうでしたか?
どうもこうも眠いでしょうか?





(2011/12/10 16:18)


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