『百億の昼と千億の夜』光瀬龍著 2010
11/12
金曜日

 ある書評に「すばらしい」と書かれていたのを読んで、買って寝かしてあった本。本には一気呵成に読ませる本と、ダラダラっと時間ばかり経過し読み進まない本とがある。この本は後者だろうと僕には感じた。しかし、Amazonのレビューでは星5つばかりだが、僕にはどうもフィットしなかった。とはいっても途中放棄せず、最後の一言一句まできちんと読むのが著者への礼儀だろう。物語は長大な時間軸のスパンのなかで、神や仏や宇宙の何百・何千億年の壮絶なワープ物語といっていいのか、スケールはでかいのだが、どうも矛盾が多すぎるし、そんな簡単にはいかんだろう、おお・・っとなる。何度も読み返せば味も出るのかもしれないが、まあ、そこまですることはないだろうといったSFだった。1973年作品で昔の技術より格段に進歩した現代が陳腐化した趣を助長させている部分もある。しかし、著者はいろんなジャンルから博学ぶりが窺い知れるのだが、何でもかんでもてんこ盛りにすれば良いというものじゃ無かろうに・・・

 土日は全くフリー、何もすることがないから次なる本でも読むべか・・・・・・・(2010/11/12 19:36)

百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫 JA (6))
光瀬 龍
4150300062
文庫: 439ページ
出版社: 早川書房 (1973/04)
ISBN-10: 4150300062
ISBN-13: 978-4150300067
発売日: 1973/04
商品の寸法: 15 x 10.8 x 2 cm

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