『草笛の音次郎』山本一力著 2010
7/2
金曜日

 ストック本だった山本一力氏の本。股旅もの、渡世人もの、旅の中でいろんな災難に出くわしながらも、人情に惹かれ主人公の「音次郎」に舎弟になりたいと2人の渡世人が願い出る。旅を通じて、事件を通じて「音次郎」の人間的に成長する様がとても判りやすくて心地よい作品だ。いつもながら著者の作品は食の話題も事欠かないし、お腹が空いている時はたまらないので、空腹時に読むことは控えるべきだろう。(2010/07/02 23:52)

内容(「BOOK」データベースより)
三度笠、縞の合羽に柳の葛篭、百両の大金を懐に―。今戸の貸元、恵比須の芳三郎の名代として成田、佐原へ旅する音次郎。待ち受ける試練と、器量ある大人たちが、世の中に疎い未熟者を磨き上げる。仁義もろくにきれなかった若者が、旅を重ねて一人前の男へと成長してゆく姿をさわやかに描いた股旅ものの新境地。

文庫: 453ページ
出版社: 文藝春秋
ISBN-10: 4167670046
ISBN-13: 978-4167670047
発売日: 2006/04

草笛の音次郎 (文春文庫)
山本 一力
4167670046

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