『天地明祭』沖方丁著 2010
4/24
土曜日

 夕方、ヘッドラインの本を読み終えた。本屋さんが推すだけの読み応え充分、★4つ、か。

 「暦」を変える。”それは、宗教、政治、文化、経済、そららすべてにおいて君臨することなのである。”(文中より)

 2010年、本屋大賞は1位に輝いた、今が旬の本で吉川英治文学新人賞受賞作品でもある。主人公は、改暦事業をぶち上げた安井算哲こと渋川晴海。飄々としながら、決して武勇伝的な勇ましい主人公ではない。得てして、不格好な二刀挿しを命じられ歩く姿は、体が左に傾いでしまうような素っ頓狂な挙動にも愛嬌を感じてしまう。

 江戸初期の暦には、いろいろあったが、宣明暦、大統暦、そして授時暦とある。正しいと思っていた授時暦までもが・・・・ 「天地明察」は、江戸時代前期の天文学者・渋川春海(しぶかわはるみ)が、実態と合わなくなっていた日本の暦を823年ぶりに改訂する大事業に関わっていく過程を生き生きと描き出している。

単行本: 475ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング)
ISBN-10: 404874013X
ISBN-13: 978-4048740135
発売日: 2009/12/1

■内容(「BOOK」データベースより)
江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること―。碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!早くも読書界沸騰!俊英にして鬼才がおくる新潮流歴史ロマン。

 夕方から、晩ご飯の相伴にあずかった。今日のお花が綺麗だった。


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