『黒蜥蜴』江戸川乱歩著 2010
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水曜日

 江戸川乱歩ベストセレクション5『黒蜥蜴(とかげ)』、江戸川乱歩シリーズ。

 1934年の『日の出』の1月から11月まで掲載された。名探偵、明智小五郎が登場する。昭和9年の作品と思えば、随分、ハイカラというか、時代を先取りした描写もあり、また、大阪は通天閣を舞台にしている部分もあり、当時の庶民の様子も浮き彫りになって面白いものだ。そういった読み方も風情があっていい。しかし、明智小五郎は好都合で、「んな訳あるわけないだろう・・」があるぞ、どうしてくれる。(2010/04/21 21:36)

文庫: 221ページ
出版社: 角川グループパブリッシング (2009/1/24)
ISBN-10: 4041053323
ISBN-13: 978-4041053324
発売日: 2009/1/24

■内容(「BOOK」データベースより)
社交界の花形で、腕に黒いトカゲの刺青をしたその女は、実は「黒トカゲ」と呼ばれる暗黒街の女王、恐るべき女賊であった。とある宝石商が所有する国宝級のダイヤを狙う黒トカゲは、娘の誘拐を図る。身辺警護を引き受けた明智小五郎の想像を超えた作戦で、黒トカゲは娘の誘拐に成功したのだった。明智と黒トカゲの壮絶な対決の行方とは…。切ない結末が胸に迫る、ベストセレクション5弾。


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