『人間狩り』フィリップ・K・ディック 2010
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木曜日

 フィリップ・K・ディックの21冊目は『人間狩り』の短篇集だ。既に、他訳の作品も読んでいたので、実質、読み飛ばしたり、改めて再読したものもあったが、短篇の本領発揮というか、アイデアの宝庫でもある。

□The Father-Thing パパそっくり(1954) 仁賀克雄・訳
大森望訳「父さんに似たもの」(「時間飛行士へのささやかな贈物」収録)と同一作品の異訳。

■The Hanging Stranger ハンギング・ストレンジャー(1953) 仁賀克雄・訳

■The Crawlers 爬行動物(1954) 仁賀克雄・訳

■Fair Game よいカモ(1959) 仁賀克雄・訳

□Meddler おせっかいやき(1954) 仁賀克雄・訳
大瀧啓裕訳「干渉するもの」(「まだ人間じゃない」収録)と同一作品の異訳。

■Nanny ナニー(1955) 仁賀克雄・訳
 
□Imposter 偽者(1963) 仁賀克雄・訳
大森望訳「にせもの」(「パーキー・パットの日々」収録)と同一作品の異訳。

■Survey Team 火星探査班(1954) 仁賀克雄・訳

単行本: 334ページ
出版社: 論創社 (2006/08)
ISBN-10: 484600760X
ISBN-13: 978-4846007607
発売日: 2006/08

□Service Call サーヴィス・訪問(1955) 仁賀克雄・訳
大瀧啓裕訳「アフター・サーヴィス」(「時間飛行士へのささやかな贈物」収録)と同一作品の異訳。

■Exhibit Piece 展示品(1954) 仁賀克雄・訳

□Second Variety 人間狩り(1953) 仁賀克雄・訳
友枝康子訳「変種第二号」(「パーキー・パットの日々」収録)と同一作品の異訳。
□既読、他訳で出版済み

 奇才ディックの初期傑作短編集。自分がケンタウリ・アルファから地球の爆破に送り込まれたエイリアンのスパイではないかと疑われ、親友に拉致され殺されかける「偽者」、パパもどきがいる「パパふたり」など11編を収録。
(2010/02/25 21:40)


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