前座が終わり、本番前、ステージでスタッフがセッティングの最中、僕のまわりの会話。
A子「私、高一」
B子「私は、高二」
A子「えっ、すごく大人びてるし、綺麗・・・・」
僕は、喉まで出かかった言葉を呑み込んだ。
「君たち、大人ぶるんじゃない・・・・、でも若いねぇ、お肌は綺麗だし・・・・」
と、ひとりごちだ。
彼女たちの3倍近くは歳を食って・・・、いや違うぞ、言い直すと、人生を謳歌し、幾多の苦難・苦行に立ち向かってきた僕は、どう探しても未成年しかいない、ステージから3列目に鎮座していた。
『何故、こんなオッサンがいるのかしら・・・、ひょっとして私服刑事じゃないかしら・・・・』、『あーーら、やーーーねぇ』と思われたかもしれない。ホールの中でタバコを吸っていた未成年に注意したり、煙たがられたのかもしれない。なぁーーーーんてことは一切気にする事はないのだよ。「君たちもこのロック・スプリットを30年持ち続けなさい、いいかね」と、卒業式で校長が訓辞を垂れるような、諭すような親心が沸々と湧き上がるのであった。
で、ライヴは「よかった」よ、この小さなヴォーカルを務めるヘイリーの身体のどこから底知れぬパワーが迸ってくるのか、不思議である。僕の経験する中では、超最短の驚きの65分の濃縮ライヴであった。熱唱ライヴとはこのことだろう、また日本に来てね。(2010/02/14
21:19)
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