山しごと実習・第6回[枝打ち](初日) 2010
1/23
土曜日

 「奥多摩都民の森」の山しごと実習は今年度最終回。第2回から5回までは仕事の都合やプライベートで参加できなかったのが残念。

 参加メンバは16名で、2名以外の方は既に顔馴染みの方たちばかりだった。午前中は、山の神へ詣でて、年男の僕は御神酒錫と御幣を祀り、一同、仕事の安全を祈って、また自分の鉈・鋸を怪我の無いようにと山の神様の前に並べた。

 戻って、講義。新島師匠のお話は、山仕事をするリーダーとしての心構えや、真冬に川の流れを利用して材木を運ぶ「川流し」の辛さ、雪起こしのポイント、また、当時は若い者が諸先輩に先立って、露払いやたき火の準備をしたのは伝統のようであった。

 植え付けから皆伐までの作業のうちで一番大事とされる作業が「枝打ち」で、枯れ枝になっての枝打ちでは「死節(しにぶし)」となってしまい、格落ち扱いにされてしまう。完満な「無節(むぶし)」優良材に仕立てるようにいろいろと工夫をする。そのための作業として枝打ちは重要なのだ。

 枝打ちのポイントは、枝座を綺麗に削ぎ落とすようにするのが良いとされている。地域によっては差があるようだが、僕たちは鋸を使うが、プロは鉈で内側に少し抉るくらいに枝打ちをするのだそうだ。そうすることによって、材になったときに節が現れても「生節(いきぶし)」なので心配がない。年輪幅も一定で上材となるのだそうだ。(とても納得)

 昼食を済ませ、午後からは現場へ。まずは「ボヤ刈り」をした。蔓や檜・杉の間に鬱そうと茂ったボヤを苅った。枝が撥ねて眼に何度か鞭のように当たり、チト痛かったな。その後、少しばかり枝打ちをして16:30に今日の作業は終了。

 冷え切った体にお風呂がとても有難い。極楽・極楽・・・

 食後、全員で懇親会でいろいろ盛り上がり、話しはいつものように白熱したが、僕は頭痛がしてきて、バファリンもなかったので21:10就寝。

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