『月島慕情』浅田次郎著 2010
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金曜日

  明日は奥多摩の山仕事の荷物準備があるし、めぐみのデザインコンペの設計図も仕上げなければならなかったので、プライベートを控えて真っ直ぐ帰宅した。今朝、読み終えた浅田次郎氏の本はホノボノ感動で、心情を擽るね。

 文末に浅田氏の解説があるが「女の恋は流れ去り、男の恋は積み重なる」と、言い得て妙。一般傾向としてこれは頷ける。

 「月島慕情」「供物」「雪鰻」「インセクト」「冬の星座」「めぐりあい」「シューシャインボーイ」の7編。これは切なくて涙なくしては読めない。心温まる短篇集だった。勧める。そうそう、読む方はハンカチかクリネックスティッシュはお忘れなく。(2010/01/22 20:08)

文庫: 319ページ
出版社: 文藝春秋 (2009/11/10)
ISBN-10: 4167646080
ISBN-13: 978-4167646080
発売日: 2009/11/10

内容(「BOOK」データベースより)

恋する男に身請けされることが決まった吉原の女が、真実を知って選んだ道とは…。表題作ほか、ワンマン社長とガード下の靴磨きの老人の生き様を描いた傑作「シューシャインボーイ」など、市井に生きる人々の優しさ、矜持を描いた珠玉の短篇集。著者自身が創作秘話を語った貴重な「自作解説」も収録。

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