『隣の家の少女』ジャック ケッチャム著 2010
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火曜日

  この日は外泊したためブログが書けなかった。ノートPCも修理中だし、後追いでブログを書こう。

 さて、一つ前のブログで『隣の家の少女』が読み進み難いと書いたが、苦痛を感じながら、早く結末を知らせて欲しくて一気読みした。こんなことがあってはならないし、早くどうにか解決してくれ、主人公のデイヴィットの優柔不参さを攻めたいが、12歳の子どもが、アラームをあげることができたのだろうか、と自分の子供時分身に置き換えてみると疑問だし、かすかな同情心を誘う部分もある。読まないことには結末も判らないし、読みたくないという脳が拒否する部分に抗いながらも中途で読書を断念することなんて出来ないし、それは卑怯だ。

 この作家のカルト的恐怖はいただけない。クライヴ・バーカーは好きだけれど、こちらが100倍読みやすいわ・・・

 このような少女監禁の集団リンチ的なことがあってはならないね。この集団心理というのは慣れてしまうのか、だんだんと虐待がエスカレートして感覚が麻痺してしまうのじゃないだろうか。ましてそのことに興奮してしまう心理状態はまさに恐怖だ。いやだ、いやだ、この本は誰にも薦められない。自分の正義に従って、自分に不利なことがあっても正義は正義で行動すべきだと思う。(意味不明だろうな?)

文庫: 434ページ
出版社: 扶桑社 (1998/07)
ISBN-10: 459402534X
ISBN-13: 978-4594025342
発売日: 1998/07

内容(「BOOK」データベースより)
1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―。キングが絶賛する伝説の名作。


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