森のめぐみのデザインスクール(1) 2009
12/26
土曜日

 港区が主催する『森のめぐみのデザイン運動』のコンペに応募していた。30名限定応募に応募総数51点の応募があり、なんとか通過の運びとなった。趣旨は、”木のデザインのことを学びながら、作品づくりにチャレンジしてみませんか。”といったもので、健全な森を作るため、間引いた間伐材を利用していこうとの狙いもあるんだ。僕は2点応募した。ひとつは「みんなが集える傘付きラウンドベンチ」、これはたくさんの間伐材を使えると意図してデザインした。ふたつめは「フリーレイアウトシェルフ」だ。本来、白木というか、僕の場合はパイン材の家具は大好きで、アンティークやリプロダクションでも好きなデザインはたくさんある。

 本日は、プロダクトデザイナーの清水慶太氏をお迎えしての1回目のスクールだった。彼はプロのデザイナーで椅子など作品が公式サイトのWorksからご覧いただけるので宜しかったらどうぞ。

 今日のスクールは、プロのデザイナーとしてデザインする場合、常に生活者の立場、買うシーン、売るシーン、作るシーンがあって、作品の判断・審議の場としてのプレゼンテーションにおけるコンセプトをどのように考えるのか、そして試作し検証してみる。製造メーカーの世界観、ターゲット、価格、販路も視野に入れる、まさにプロに徹した作品作りをしている。例えば生活者が家具を使うシーンとしては、面倒な操作を強いないか、飽きないか、生活空間や他の生活用品に馴染むか(収まりはよいか)、危険ではないか、買うシーンとしては、競合する商品と比べて一目で魅力的か、設定された価格に見合う魅力があるか、持ち帰れるのか(店頭販売の場合)、組み立ては簡単か(ノックダウンの場合)まで掘り下げて、常にそれらを総合的に思い浮かべながらアイデアを練って、スケッチし、模型作成も自分でしてみるようだ。

 後半の時間は全作品のエントリーシートを一点ずつアドバイスをしてもらい、3月の段階で、カタチに作り上げてもらえて、3/19に公開審査、その後、表彰式となる。既に通過者は港区で使える商品券1万円をゲットし、特賞の人は10万円分、副賞は5万円分の港区共通商品券が当たることになる。スクールは明日と、年明け1月16日に2回ある。家具のデザインを学ぶこととしては、とてもいい機会だと思うよ。(2009/12/26 20:09)

moretreesベンチ 間伐材を使用した万年カレンダー

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