P・K・Dの16冊目読了は『ウォー・ベテラン』、読みやすい短篇小説だった。彼の全作品読破計画は粛静に僕の中では進んでいる。
”1992年に社会思想社から現代教養文庫の一冊として刊行されたものであり、「ディック中短篇集」というサブ・タイトルがつけられている。1952年から1955年までの間に書かれた初期中短編6編を収めており、翻訳はすべて仁賀克雄によるもの。ディックの初期短編を高く評価する仁賀がその時点で未訳であった作品を選んで訳出したものと思われる。コンパクトな短編集ながらタイトル作の「ウォー・ヴェテラン」を除いて(※「永久戦争」に収録)は他の短編集との重複もなく、ファンなら座右に置きたいところであるが、残念ながら社会思想社は2002年に廃業した由であり、現在では古本を探すしかないようである。”とある。中古本はAmazonでもヤフオクでも簡単に廉価に入手可能だろう。(2009/12/20
16:06)
<収録話>
■The Skull 髑髏 1952 仁賀克雄・訳
■Some Kind Of Life 生活必需品 1953 仁賀克雄・訳
■The Infinites 造物主 1953 仁賀克雄・訳
■Tony And The Beetles トニーとかぶと虫 1953 仁賀克雄・訳
■Martians Come In Clouds 火星人襲来 1953 仁賀克雄・訳
■War Veteran ウォー・ヴェテラン 1955 仁賀克雄・訳
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文庫: 250ページ
出版社: 社会思想社
発売日: 1992/12 |
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