CSサロン/タイアップ講座「くらしに生きる香り」 2009
11/28
土曜日

 昼前、表参道で待ち合わせ、外苑前~青山二丁目までR246をぶらついて、明治神宮外苑の「銀杏並木」下を歩いた。随分、多量な人出だ。

 今日のメイン・イベントは、ヘッドラインのとおり、東京ウイメンズプラザで講師に澤村 茂 氏(花王(株)香料開発研究所 主席研究員)を迎えての”香りと調香”をテーマにした話を受講することであって、内容は以下のようなものであった。
 1.香りと調香の基礎知識
  ・香りの表現と素材には
  ・調香は料理のようなもの
 2.調香の実際~様々な香りを体験
  ・素材の香りを観察してみよう
  ・2つの素材の香りを混ぜたら
 3.広がる香りの世界
  ・香りにも質感がある
  ・香りと生け花の共通点

 このジャンルは全くもって門外漢なものだから、とても興味深かったね。調香師って簡単になれるように思うじゃないですか?(いや、誰もそんなことは思いませんねぇ) でもね、香料素材には天然香料と、合成香料(ケミカル)があるのだけれど、約1,000種に及ぶ匂いを嗅ぎ分けるようになるまで訓練されないと、調香師としてはやっていけないのだそうだよ。講師の澤村氏は、「花王製品を使っていただいている中で、私が調香したものを使っていない人は恐らくいないだろう」、と言い切る。それは30年の勤続年数のなかで、調香一筋でやってきたのだからね。そんなプロの語りは新鮮味があって、とてもためになった。それは皆さんの身近な洗剤やシャンプーや入浴剤やらに何十種類の香料が調合されてアコードを成しているってことになるのだよね。

 今日、嗅いだ素材の香りは、オレンジペラ、シトロネリル ニトリル、スチラリル プロビオネイト、アリル シクロヘキシル グリコレイト、フルーテイト、エムディージェー、フェニル ヘキサノール、メチル ベータ ナフチル ケトン、アセチル イソオイゲノール、サンダルマイソール コア、アンブロキサン、雅(みやび)、何のこっちゃと思うでしょ。

 最後に香りを五感で総合的に捉えると、’香りを聞き’、’香りを見て’、’香りを触る’ってことでね、そうすると、違った香りの姿が現れて、生活が豊かになると締めくくっていたね。(2009/11/28 20:19)




 さて、上写真の銀杏並木は、古くは明治41(1908)年、新宿御苑在来木の銀杏樹を採集し、これを種子として代々木の宮内庁南豊島御料地内(現在の明治神宮内苑)の苗園に蒔いたことから始まる。その後、外苑造園に当たり、この銀杏樹を採用し、大正12(1923)年に植栽したものだそうだ。ということは、ほぼ100年の樹齢だとうことになる。


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