ある方からリクエストがあったので、ヘッドラインの曲、ジョン・レノンのアクロス・ザ・ユニバースをお届けしましょう。ご存じ、ザ・ビートルズのレット・イット・ビーに収録されている。
このアルバムは、語れば長くなるけれど、ドキュメンタリー風に、ライブ演奏も入れて作ろうとしたのだけれど、当時、メンバー間のいざこざや言い争いがあって、でも演奏すれば、彼らはバンドに戻っていくのだけれど、あまり出来がよろしくないということで、ゲット・バックというタイトルまで決まっていたのにお蔵入りになっちゃうんだよね。
その後、フィル・スペクターという人が、ゴテゴテにオーケストラを被せたり、ヴォーカルにもエコーをガンガン効かせたり、本来、意図しない方向で味付けされてリリースされたんだよね。ポールもザ・ロング・アンド・ワイディング・ロードのアレンジにがっかりして、ヤー・ブロード・ストリートって彼の映画の中で再アレンジしてやり直したりしているね。
ってことで、今日は、裸のレット・イット・ビー(LET IT BE...NAKED <2003.11.14Release>)から聞いてもらうのが筋だと思うな。これはリミックスされ直していてね、最初はこんなにシンプルだったんだね、って従来のレット・イット・ビーと聞き比べてもらえれば歴然としているのがとてもよく判るから。それで、今時の技術のデジタル処理を投入してノイズやハム音、ヒスノイズもカットされ、ほんとうのサウンドがここに蘇ったってわけ。(2009/09/24
1:14)
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