ミステリー『グラーグ57』 2009
9/21
月曜日

 内容(「BOOK」データベースより)
レオに突きつけられた要求は苛酷をきわめた。愛する家族を救うべく、彼は極寒の収容所に潜入して、自ら投獄した元司祭を奪還する。だが、彼を待っていたのは裏切りでしかなかった。絶望の淵に立たされ、敵に翻弄されながらも、レオは愛妻ライーサを伴って、ハンガリー動乱の危機が迫るブタペストへ―。国家の威信と個人の尊厳が火花を散らした末にもたらされる復讐の真実とは―。

 上巻382ページ、下巻365ページの迫力ある小説だった。下水道の追跡シーン、オホーツク海の囚人護送船の死闘、強制労働収容所での過酷な拷問、ラストのハンガリー動乱、ディーテイルまで緻密なストーリーと波瀾万丈で迫力満点の小説だったし、家族愛とは何か、じっくり考えさせられた。すばらしい。(2009/09/21 18:04) 

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