フィリップ・K・ディック読破計画 2009
8/24
月曜日

  ”フィリップ・K・ディック”というアメリカのSF作家がいた。 波乱万丈の人生であって、順風満帆な人生では決してなかった。 本当は普通の小説を書きたかったのだが、若い時分は短編SF小説を書いては食いつなごうとしたが、一向に売れなかったようだ。 薬物中毒で施設に入ったり、自殺未遂を繰り返したり、離婚問題や、ホームレス同様の生活もしていた時代もあった。 彼の死後、映画化された作品があったり、改めて評価が高まったのかもしれない。 そして、彼こそが一番の作家と推す輩も実に多いらしいのだ。

 そんな彼の「全作品を読破しようではないか!」と、急に思い立ったように、沸々と煮えたぎる感情が、僕を揺さぶっている。 しかるに、飽きっぽい性格ではあるが、これから2年以内に全作品を読破することを、ここに宣言するものである。 下表のとおり、未読本は手元にあるもの、購入要求中、未購入併せて48冊ある。 他の本も読むので、月2冊のペースでよいだろう。 今日は、中古本を中心にアマゾンへ18冊注文した。 中には1円という中古本もあった。 逆に、稀少本として高値が付いているものは見送った。 これは図書館で検索してみればよいだろう。 ”作家買い”状態で、長編・短編・一般小説のピックアップだ。 僕が”作家買い”するのは、唯一、スティーブン・キングだったが、徐々にそういった作家が増えていくことだろう。 ただ、寂しいかな、彼の新刊は読むことは出来ないのである。

 これで、どこかに幽閉されても、本とロックさえあればいいのかもしれない。 いや、ちょっと待ってくれ。 これは違うな、もっと大事な人生の目的もあるのだが、それは”内に秘めたる闘志”ということにしておくこととして、今は”時は金なり<Time is money>”ということなのだ。 文句あっか? (2009/08/24 20:07)

★フィリップ・キンドレド・ディック
(Philip Kindred Dick, 1928年12月16日 - 1982年3月2日)はアメリカのSF作家。
SF小説(長編) 1 ・偶然世界(太陽クイズ) Solar Lottery (Quizmaster Take All) (1955年)
2 □ジョーンズの世界 The World Jones Made (Womb for Another) (1956年)
■:既読 3 ・いたずらの問題 The Man who Japed (1956年)
□:購入未読 4 ・虚空の眼(宇宙の眼) Eye in the Sky (1957年)
○:注文【済】 5 ・宇宙の操り人形 The Cosmic Puppets (1957年)
6 ■時は乱れて Time out of Joint (Biography in Time) (1959年)
※原題 のないものは 7 ■高い城の男 The Man in the High Castle (1962年)
 日本で編纂されたもの 8 ○タイタンのゲーム・プレーヤー The Game-Players of Titan (1963年)
9 □アルファ系衛星の氏族たち Clans of the Alphane Moon (1964年)
※青字は市川市図書館あり 10 ■火星のタイム・スリップ Martian Time-Slip (1964年)
11 ○最後から二番目の真実 The Penultimate Truth (1964年)
12 ○シミュラクラ The Simulacra (1964年)
13 ○ドクター・ブラッドマネー(ブラッドマネー博士) Dr. Bloodmoney (1965年)
14 □パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 The Three Stigmata of Palmer Eldritch (1965年)
15 ○去年を待ちながら Now Wait for Last Year (1966年)
16 ・ライズ民間警察機構(テレポートされざる者) Lies,INC. (The Unteleported Man) (1966年)
17 ・逆まわりの世界 Counter-Clock World (1967年)
18 ・ザップ・ガン The Zap Gun (1967年)
19 ■アンドロイドは電気羊の夢を見るか? Do Androids Dream of Electric Sheep? (1968年)
20 ・銀河の壺直し Galactic Pot-Healer (1969年)
21 ○ユービック Ubik (1969年)
22 ○死の迷路(死の迷宮) A Maze of Death (1970年)
23 □フロリクス8から来た友人 Our Friend from Frolix 8 (1970年)
24 ○あなたをつくります(あなたを合成します) We Can Build You (1972年)
25 ○流れよ我が涙、と警官は言った Flow my Tears, the Policeman Said (1974年)
26 ○怒りの神 Deus Irae (1976年)(ロジャー・ゼラズニイとの共作)
27 ■スキャナー・ダークリー (暗闇のスキャナー) A Scanner Darkly (1977年)
28 ・ヴァリス VALIS (1981年)
29 ・聖なる侵入 The Devine Invasion (1981年)
30 ○ユービック:スクリーンプレイ Ubik:The Screenplay(1985年)
31 ・アルベマス Radio Free Albemuth (1985年)
32 ○ニックとグリマング Nick and the Glimmung (1988年)※児童向け
SF小説(短編集) 33 ○地図にない町(1976年)
34 ○人間狩り(1982年・1991年・2006年)
35 ■パーキーパットの日々(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック I)The Best of Phillip K. Dick 二分冊の一巻(1977年)
36 ○時間飛行士へのささやかな贈り物(サ・ベスト・オブ・P・K・ディック II)The Best of Phillip K. Dick 二分冊の二巻(1977年)
37 ・顔のない博物館(1983年)
38 ○宇宙の操り人形(1984年・1992年)
39 ○ウォー・ゲーム(1985年・1992年)
40 ■ゴールデン・マン(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック III)The Golden Man 二分冊の一巻(1980年)
41 □まだ人間じゃない(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック IV)The Golden Man 二分冊の二巻(1980年)
42 ・悪夢機械(1987年)
43 ○模造記憶(1989年)
44 ○ウォー・ベテラン(1992年)
45 ○永久戦争(1993年)
46 □マイノリティ・リポート(1999年)
47 □シビュラの目(2000年)
48 □ペイチェック(2004)
一般小説 49 ○戦争が終わり、世界の終わりが始まった Confessions of a Crap Artist (1975年)
50 ○ティモシー・アーチャーの転生 The Transmigration of Timothy Archer (1982年)
51 ○小さな場所で大騒ぎ Puttering about in a Small Land (1985年)
52 ○メアリと巨人 Mary and the Giant (1987年)
ノンフィクション 53 ・ラスト・テスタメント P・K・ディックの最後の聖訓(グレッグ・リックマン編) Philip K. Dick the Last Testament Philip K. Dick (1985年) -インタビュー
54 ・フィリップ・K・ディック 我が生涯の弁明(ロランス・スーティン編)Divine Invasions: The Life of Philip K. Dick (1990年)
55 ・フィリップ・K・ディックのすべて -ノンフィクション集成(ローレンス・スーチン編) The Shifting Realities of Philip K. Dick (1995年)
映画化された作品 56 △アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(1982年に『ブレードランナー』として映画化)
57 △追憶売ります(1990年に『トータル・リコール』として映画化)
58 △戦争が終わり、世界の終わりが始まった(1992年に『バルジョーでいこう!』として映画化)
59 △変種第二号(1996年に『スクリーマーズ』として映画化)
60 △にせもの(2001年に『クローン』として映画化)
61 △少数報告(2002年に『マイノリティ・リポート』として映画化)
62 △報酬(2003年に『ペイチェック 消された記憶』として映画化)
63 △暗闇のスキャナー(2006年に『スキャナー・ダークリー』として映画化)
64 △ゴールデンマン(2007年に『ネクスト』として映画化)
■既読 7
□未読(手元あり) 8
○購入中 24
・未購入 16
△映画 9
合計 55
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