「浅草観音様の功徳日であるこの日に参拝すると、4万6千日(127年間)お参りしたのと同じ効果がある」という。
室町時代以降に「欲日(功徳日)」と呼ばれる縁日が新たに加えられ、下のとおり一年を通じて「功徳日」と呼ばれるようになった。浅草寺裏手では富士山の山開きにちなんだ浅間神社の「植木市」、入谷鬼子母神の「朝顔市」と続き、7月9~10日には「ほおずき市が浅草寺の四万六千日のご縁日にちなんで、開かれる。
中でも7月10日の功徳日は、そのご利益が千日分と最も多く、千日詣でと呼ばれていたが、浅草寺では、享保年間(1716~1736)頃より、「四万六千日」と呼ばれるようになり、そのご利益も四万六千日分に相当するといわれるようになった。
■功徳日一覧
1月 1日⇒ 100日
2月晦日⇒ 90日
3月 4日⇒ 100日
4月18日⇒ 100日
5月18日⇒ 100日
6月18日⇒ 400日
7月10日⇒46、000日
8月24日⇒ 4、000日
9月20日⇒ 300日
10月19日⇒ 400日
11月 7日⇒ 6、000日
12月19日⇒ 4、000日
この日の「ほおずき市」に関する沿革は、最初は芝の愛宕神社の縁日にたっていた。「ほおずきを水に鵜呑みにすれば、大人は癪を切り、子供は無視の気を去る」と言われるなど、薬草として評判であったようだ。ところが、その愛宕神社の縁日は観音功徳日にならって、四万六千日と呼んでいた事から、四万六千日ならば、浅草寺が本家本元とされ、ほおずきの市も浅草寺境内に立つようになり、愛宕神社をしのいで盛大になったらしい。(浅草 念殊堂サイト参考)
なるほど、46,000日、年換算すると127年もご利益があるってすごいじゃない。あと127年はさすがに生きられないだろうけれどね。
汗ばむというより、汗迸る暑さだったけれど、日本情緒があって、良かったよね。おみくじを引いたり、かき氷を食べたりと、とても楽しかったね。
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ホオズキ (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
■概要
⇒ほおずきは多年草で、草丈は60~80cm位になる。淡い黄色の花を6~7月ころ咲かせる。この開花時期にあわせて日本各地で「ほおずき市」が開催されている。中でも、7月初旬に開かれる東京浅草寺のものは江戸時代から続いており、60万人にのぼる人出がある有名なものである。花の咲いたあとに六角状の萼(がく)の部分が発達して果実を包み袋状になり、熟すとオレンジ色になる。種蒔き、株分けで増やすことが出来るが、ナス科植物との連作障害が有る。アメリカ原産のセンナリホオズキ(Physalis
angulata)が日本で野生化している。 観賞用としてのホオズキは、鉢植えやドライフラワーなどに用いられ、その愛好家も多い。果実は、以前はホオズキ人形や口で音を鳴らすなど子供の遊びにも使われていた。食用や薬用としても知られているが、腹痛や堕胎作用があるために多用は禁物である。日本の仏教習俗であるお盆では、ガクに包まれたホオズキの果実を、枝付きで精霊棚(盆棚)に飾り、死者の霊を導く提灯に見立てる。
■名前
⇒一説に、果実を鳴らして遊ぶ子どもたちの頬の様子から「頬突き」と呼ばれるようになったという。 また、「カメムシ(古名:ホウ、ホオ[要出典])がこの植物によく集まって吸汁することから「ホオ好き」と呼ばれるようになった」といった説もあるが、これは一種の民間語源であろう。
なお、ホオズキにしばしば群生するヘリカメムシ科のカメムシは、今日ホオズキカメムシとの和名を与えられている。漢字では「酸漿」のほか「鬼灯」とも書く。これは中国語で小さな赤い提灯を意味する[要出典]。中国語では酸漿の名のほかに「金灯」「錦灯籠」などとも言い、英語では
Chinese lantern plant と呼ばれている。
■薬効・毒性
⇒平安時代より鎮静剤として利用されており、江戸時代には堕胎剤として利用されている。現在も咳や痰、解熱、冷え性などに効果があるとして、全草を干して煎じて飲む風習がある地方が存在する。ナス科植物の例に漏れず、全草に微量のアルカロイドがあり、特に酸漿根(さんしょうこん)の部分には子宮の緊縮作用があるヒストニンが含まれている。そのため妊娠中の女性が服用した場合、流産の恐れがある。そのため、堕胎剤としての利用例がある。地下茎および根は酸漿根(さんしょうこん)という生薬名がある。
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