『メインフレーマー』の哀愁パート2 2009
7/2
木曜日

  午後から年次有給休暇を頂いて、CLC社のセミナーを受講した。昨年も同じシリーズを聞いた。僕はメインフレームの実践期間が9年ほどあったので、そこいらに関連する話はびびっと響く。今日のテーマは『CLC情報活性化セミナー』として「テープレス時代の運用効率化とコスト削減」と題したテーマのセミナーであった。メインフレームのバックアップのトレンドは、
 ①テープレス
 ②階層バックアップ
 ③フレキシブル
 ④オープン系との一元管理

 時代の流れとして、MDL(Mainframe Data Library)という製品で、仮想テープを実現している。製品としては、MDL-2000というものが紹介された。メインフレームも、磁気メディアを使わずに、NAS上やSAN上にあるディスクをメインフレームから牛耳ってしまえ、という概念とそのソリューションとして製品が開発されたということのセミナーですね。

 テープレスで実現できることは、
 ・低コスト
 ・省スペース
 ・省電力
 ・自動化
 ・高速処理
 ・メディア管理不要
が狙いですね。

 MDLの優位性としては、
 ・柔軟性
 ・ビジネス継続性の向上
 ・高可用性とデータ保護
 ・拡張性
 ・高パフォーマンス
と謳っている。

 それから、バックアップを階層化(Hierarchical backup)としていく。1次バックアップはシンメトリックスのDASDへ、2次バックアップは、MDLを活用、3次バックアップは従来のテープライブラリーを使うというよに、使用頻度、保存期間、コストで使い分けていくのがいいのでしょうね。新しい概念ではない。

 メインフレームの構築やカスタマイズを離れて12年なるのだけれど、メインフレームのアーキテクチャー含めて用語もほとんど変化していないと感じますね。(2009/07/02 16:32)


【参考】※IS-8090VT system→(CLCプロダクトから参照)IS-8090VT systemはIBMメインフレーム(z/OS)にESCON/FICON接続でき、また富士通メインフレーム(MSP/EX)にOCLINK接続できる仮想テープ装置です。ギガビットイサーネットまたはファイバーチャネルでオープンストレージデバイスと接続されます。IS-8090VTはチャネルあたり256台のIBM3480/3490/3590/F6473K仮想テープドライブをエミュレートし、Tape-On-Disk技術を利用してメインフレームのテープデータをオープンシステムストレージのデバイス上へ書き込みを実行します。
 ・テープ処理時間の短縮
 ・オペレータ作業の軽減
 ・省エネルギー、小スペース
 ・最大256仮想ドライブ
 ・TCOの削減


Copyright (C) 2009 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.