午後から年次有給休暇を頂いて、CLC社のセミナーを受講した。昨年も同じシリーズを聞いた。僕はメインフレームの実践期間が9年ほどあったので、そこいらに関連する話はびびっと響く。今日のテーマは『CLC情報活性化セミナー』として「テープレス時代の運用効率化とコスト削減」と題したテーマのセミナーであった。メインフレームのバックアップのトレンドは、
①テープレス
②階層バックアップ
③フレキシブル
④オープン系との一元管理
時代の流れとして、MDL(Mainframe Data Library)という製品で、仮想テープを実現している。製品としては、MDL-2000というものが紹介された。メインフレームも、磁気メディアを使わずに、NAS上やSAN上にあるディスクをメインフレームから牛耳ってしまえ、という概念とそのソリューションとして製品が開発されたということのセミナーですね。
テープレスで実現できることは、
・低コスト
・省スペース
・省電力
・自動化
・高速処理
・メディア管理不要
が狙いですね。
MDLの優位性としては、
・柔軟性
・ビジネス継続性の向上
・高可用性とデータ保護
・拡張性
・高パフォーマンス
と謳っている。
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それから、バックアップを階層化(Hierarchical backup)としていく。1次バックアップはシンメトリックスのDASDへ、2次バックアップは、MDLを活用、3次バックアップは従来のテープライブラリーを使うというよに、使用頻度、保存期間、コストで使い分けていくのがいいのでしょうね。新しい概念ではない。
メインフレームの構築やカスタマイズを離れて12年なるのだけれど、メインフレームのアーキテクチャー含めて用語もほとんど変化していないと感じますね。(2009/07/02
16:32)
【参考】※IS-8090VT system→(CLCプロダクトから参照)IS-8090VT systemはIBMメインフレーム(z/OS)にESCON/FICON接続でき、また富士通メインフレーム(MSP/EX)にOCLINK接続できる仮想テープ装置です。ギガビットイサーネットまたはファイバーチャネルでオープンストレージデバイスと接続されます。IS-8090VTはチャネルあたり256台のIBM3480/3490/3590/F6473K仮想テープドライブをエミュレートし、Tape-On-Disk技術を利用してメインフレームのテープデータをオープンシステムストレージのデバイス上へ書き込みを実行します。
・テープ処理時間の短縮
・オペレータ作業の軽減
・省エネルギー、小スペース
・最大256仮想ドライブ
・TCOの削減
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