「資源・エネルギー過食症」 2009
6/25
木曜日

 今日から、川崎で3日間の研修。8時間ほど予習をして望んだんだ。今朝も早起きして、川崎に7:30に着いて、コーヒー飲みながら最後のテキストを読み込んだ。しかしだよね、9時から19時迄の研修は長い。午後の後半は少し、緊張感が緩む。

 さあ、講師も時間割に応じて変わるのだけれど、東京大学先端科学技術研究センター特任教授である藤本 淳氏の講義がおもしろかった。ネットでも検索できるので、重複した内容になるかもしれない。

 The many you have,the more you want. (持てば持つほど、もっと欲しくなる)
 分かり易く言えば、大きな家を建てたとするでしょ、ステータスシンボルとして、世間体を気にする方が、気にしなくてもいいのだけれど、ポイントは器が大きくなると、ああ、車ももう一台ほしい、あれもほしい、これもほしい、際限なく所有欲は拡大していくのじゃないかな、ってことです。つまり、エネルギーを消費する装置類や何かしらいっぱい買い込んでしまう。それと個人主義に偏るから、周りの事を気にするより、自分の欲求を満たそうとする。それで過食症となって食べ過ぎちゃうとする。すると、ああ、ダイエットしなきゃイケナイってんでスポーツジムに通って運動する、また、成人病や肥りすぎで医者にかかることの機会が増える。これら、すべて運動や治療するために環境側面からみても、エネルギーを消費した上に成り立っているでしょう。自分を節してコントロールしていれば、そんな余分な環境に負荷を与えるエネルギーを使わなくてもいいのに。これを、『資源・エネルギー過食症社会』と藤本教授は言っている。そして、affluenzaって造語があって、これはaffluence(豊かさ、裕福)+influenza(インフルエンザ)をドッキングしている。

 ここからは僕の感想だが、どうも、豊かさの裏返しだと感じる。何かせわしなく動き回っていないと落ち着かないって、とても変。心の豊かさというか、このような人たちは何をやっても気持ちが満たされたり、幸福感に包まれることが少ないのじゃないのかな。心を豊かにすべきだ、でなきゃ、ストレスだけ抱えて、ろくな事はない。(2009/06/25 23:07)


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