身体の中のDNAをすべて・・ 2009
5/8
金曜日

 もし、あなたの身体のなかのDNAをすべて一列に並べれは、地球から太陽まで八回半往復し、光ですらその距離を行くのに一時間かかる。

 ただ今、青梅向けの電車の中。『魂の重さは何グラム?』を読み終えた。本書のタイトルのとおり、昔々、少数の科学者は魂が重さをもつものと信じていたのだけれど、現代の科学者の大部分は重さをそれ自体を一つの謎と受け止め、物体の重さはたぶんヒックスボソンと呼ばれる、また誰も見たことのない粒子によってもららされるのだろう、としている。

 科学とか、物理とか、量子力学とか、生物学とか、門外漢な僕ではあるけれど、「事実は仮説の終焉なのだ」、「実験結果は憶測の真偽の最終的な判断を提供する」とか、言われちゃうと、益々以て、『どのようになっておるのじゃ、一般庶民へも分かり易く伝え申せ。苦しゅうないぞ。おっ!』といった気分で興味をそそられますよね。

   「必要な謎」は、哲学と宗教の領域にあるその他の「永遠の謎」とともに並んでいると文末で著者は言ってますけど、興味深いですよね。

魂の重さは何グラム?
―科学を揺るがした7つの実験
(新潮文庫) (文庫)
文庫: 333ページ
出版社: 新潮社
(2009/3/28)
内容(「BOOK」データベースより) 魂の重さを大まじめに量った科学者がいた。彼はその結果に真剣に悩んだ…なぜ生前と死後で人間の体重が変化するのか?科学の発展に寄与したり寄与しなかったりした7つの分野での実験と論争の数々、その意外な結論とは。古今の有名科学者の迷走も交えつつ、生命誕生の謎から錬金術に至るまで、イグ・ノーベル賞受賞者が丁寧に解説する異色の科学史。

 例えばね、イワシが何故、あのような一糸乱れぬ操られたような一連同様挙動ができるのか、とか、ほとんど盲目のアリさんは、何故、あれほどの大群行進運動ができるのか、その訳も書かれている。はたまた、雷のメカニズム、避雷針が何故、あのような形となったのか、過去の科学者の創意工夫、試行錯誤には感服するね。

 えっ、答えが知りたい。知らん。著者に失礼だから、ちゃんとお金を払って本を買って読めば分りますよ。(君って氷のように冷たいね・・・) (2009/05/08 11:30)

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