コカコーラの秘伝 2009
4/24
金曜日

 朝のコーヒー・ブレイク、いつもの一時。井上ひさしさんの『ふふふ(講談社文庫)』を読んでいる。久々のエッセイ、45のエッセイが載っている。

 ”秘伝”というエッセイでコカコーラが取り上げられていた。

 コカコーラの成分の99%までは知られているけど、「7X」と呼ばれる謎の成分は、百年以上も科学者や競合メーカが分析しているのに、未だに分っていないらしいのね。名前から、”コカノキの葉”は噛むと爽快感を覚え疲れが取れるし、”コカノキの実”は生食すると甘い唾液がいくらでもわき出して来るので渇きを癒すのに適するとまでは分っているらしいのだって。

 2つ違いの姉が、コカコーラに勤めていた1978年当時、同じ職場の大祐氏と恋に落ちた。”恋は盲目”をまさに地で実演し、周囲をハラハラさせていた。家の前の道には姉を送り届けた117クーペがいつまでも、別れを惜しむ二人を夜遅くまで引き留めていた。今は、大ちゃんとみんなから呼ばれ、26年?かな、円満な結婚生活を営んでいる。なので、高校生だった頃は、コカコーラのノベルティ商品をよくもらったね。真っ赤な色に白抜きでCoca-colaってプリントされているTシャツとか、タオルとかをね。

 ちょっと、懐かしさと親しみがノスタルジー的にコカコーラにはあって、高校生の時は、よくコーラを飲んだ。死んでもペプシコーラは飲まなかったよ。(味比べを実験したことはあったけれど、断然、コカコーラが旨いと心から思ったしね)

 横道に逸れたけれど、その秘密の成分、レシピは『フォーミュラ』(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)と呼ばれている。

 それで、井上ひさしさんの『ふふふ』に話を戻すと、その秘密の成分の秘伝は、アトランタの南軍の退役軍人で薬剤師のペンバートン博士がこの飲料を調合したのは1886年のことで、いずれにしてもこの「7X」は、<米国産業至上もっとも堅く守られた秘密>となっていて、その処方箋はアトランタにあるジョージア信託銀行の貴重品保管室に入っているとも、また社長から社長へ口伝で伝えられているともいわれている。

 偶然に、昨日久々にコカコーラを飲んだこともあって、暇つぶしブログにしてみたのだけれど、アメリカの象徴的なこの炭酸飲料は、これから夏にかけて最高に「スカッと爽やか」であることは誰しも否定はしないだろうね。(頷けよ、コラっ)

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