山しごと実習・第1回[地拵え・植林](二日日) 2009
4/20
月曜日

 「奥多摩都民の森」の山しごと実習、二日目。朝、5:00起床。7時間爆睡した。ここの周りでは、引き締まった気温と、鳥の囀りが脳と身体にとても心地よいね。なんと癒されるのだろう。

 今日は、ヒノキの苗木200本を植え付けをした。昨日、ボヤ刈りを済ませた場所へ移動し、全体で説明を受けた後、銘々が植え付け開始。

 流儀はその地域や地形、その先達の意向や経験、山主さんの方針もあるので、それに従うことが大事なので、自分が過去、こうであったと振りかざさないようにと新島親方からも指導があった。「鄕に入れば郷に従え」ってことね。

 僕は、24本を1時間足らずで植林をした。

 あと、昨年植えたヒノキがどのような状態になっているか、観察をした。鹿の食害対策として、「粗朶(そだ)巻き」をしてあった。今のところ枯れたヒノキはなく、活着率はいいのだろう。今年の夏を乗り越え、鹿さんの餌食にならぬよう、祈るばかり。

 『植え付け』を、新島親方のポイントで自分流に解釈すると、

1. 植え付けをしようとする場所の落ち葉類をさっとトンガで払う。
2. 土を谷側に掻き散らかさず、トンガで粘土状になる部分まで掘る。(粘土質にならない場合もあるが、粘土質(色が変わる)までくれば雑菌はないということ)
※トンガで掘った穴に土が戻らないように押える。
3. 苗木を袋からさっと出して、根の太い部分(主根)を谷側にして土をかける。
4. 谷側を向いてかかとで苗木の脇・後側をしっかり踏み固める。谷側を踏み固める必要なし。
5. 苗木を3本指で持ち上げてみて、しっかり動かないことを確認する。
6. トンガで山側の土を少し苗木の後に垂らす。

 毎回、新島親方や関谷インストラクター、受講生の皆さんのアドバイスがとても勉強になっている。徐々に経験を積み、益々、山しごとの魅力に取り憑かれている僕なのだ。「本だけ読んで実践を踏んでいないものはダメだ」、プロの山仕事師として新島親方は熱く語り通しでもあったね。

※学んだ一部
・結果は現場で検証せよ。
・植えた者は確認する。(折に触れ)
・何故か?(なぜいいか、なぜ悪いか)を学習する。

 次回の山しごとは、7月20日~21日の「下刈り・刈払機実習」が楽しみですね。 じゃ。

※動画
時間: 1:21 時間: 3:37 時間: 4:06
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