『きみと選ぶ道』を読み終えて。 2009
4/19
日曜日

 朝、奥多摩へ向かう、JR特別快速ホリデー快速おくたま1号の中で『きみと選ぶ道』を読み終えた。真実の愛は奇跡も巻き起こす、ってことね。小説じゃん、ありえねぇ、って言うのも簡単なのだけれど、まあ、このアメリカで一番売れ筋の恋愛小説作家、なかなか見せ場をつくるじゃないか、おっ、って感じですね。

 主人公トラヴィスが独身時代、こんなことを宣っている。独身返り咲き族の僕としても、平静な気持ちで同意しておきたい。抜粋するね。
 『働くときは必要なことををし、暇な時間に楽しいことをしようと思い描いて生活を送るだけ。それが独身の大きな利点のひとつだ。自分の思ったことをいつも好きな時間にでき、かならずしも内向的にはる必要はないが。

 でもさ、第二部では、トラヴィスはこんなことも省みている。こりゃ、ズキッとくるね。
 『・・・いまにしてみれば変えたい出来事があり、流したくなかった涙があり、もっとよい過ごし方のできた時間があり、処理しておくべき不満があった。人生は後悔することばかりのように思えた。また人生をやりなおせるように、ともかくもう一度時計の針を巻き戻したかった。ひとつ確かなことは、もっといい夫になれたはずだということだ。・・・』
 こういう言い方、卑怯。許せん・・・ まっ、いいけどねぇ。

P.S.ちょっと申し送り事項。最後、エピローグは絶対電車の中で読んではなりません。他の方の視線がまとわりつくし、字が滲んでしまってちょっと読みづらくなるからね。静かな一人になれる場所でエピローグを読むようにアドバイスしておきましょう。

内容(「BOOK」データベースより)
 人は幾度となく人生の岐路に立ち、そのたびに選択を迫られる。もし真実の愛を貫くための、人生最大の決断の時が訪れたら…?米国No.1恋愛小説家が贈る究極のラブストーリー『きみに読む物語』の著者が描く、愛の奇蹟。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スパークス,ニコラス
 1965年、ネブラスカ州生まれ。ノートルダム大学を卒業後、不動産仲介人、セールスマン、ウェイターなどさまざまな職業を経験した後、1996年に『きみに読む物語』を発表、全米で600万部を超す大ベストセラーとなり、一躍人気作家の仲間入りを果たした。その後も『メッセージ・イン・ア・ボトル』『最後の初恋』など、すべての作品が全米ベストセラーとなり、多くの作品が映画化されている

単行本: 358ページ
出版社: エクスナレッジ (2009/03)
ISBN-10: 4767808189
ISBN-13: 978-4767808185
発売日: 2009/03
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