パイロットの醍醐味 2009
4/15
水曜日

 今日の背景色は、"オリジナルカラー"だね。原色より、中間色のふんわりした色合いが僕は好きだな。色指定すると"#9D8372"だね。(つまんねぇ)

 さて、朝のコーヒー・タイム、『査察機長』を楽しみながら読んでいるけれど、機長(キャプテン)と副操縦士(コーバイ)、連係プレイをしながらも、機長としての判断がお客様の命を預かる。航空事故の死者は年間、世界で600人程、自動車事故の死亡者に比べると低いけれど、プロが操縦するもの、事故があってはならない。なにせ、相手は鉄の塊、空に浮かぶ物体はなにもしないと自由落下で落ちるだけだしね。

 本文から、会話の部分を、3つピックアップしよう。

 『ああ、規定や規則を知らないと、自信を持って操作することができない。計器着陸にしてもミストアプローチにしても、どこか曖昧になってしまうんだ。たとえば距離が遠すぎるのに進入(アプローチ)モードに切り替え、まだ電波が不安定でなのに気付かずに乗ってしまう。先行機や後続機との間合いのとりかたや、待機経路(ホールディング)に入るスピード、またそこから出るときのCDU(※注1)のセットなどに混乱が見られる。コンピュータのインプットも適切ではない。そんな所が目についたんじゃないかな』

 『・・・常に次の動きを読んでしまえば意外性がなくなる。加速、減速、上下の動き、すべてが」小さく遅く感じられてしまう。飛行機も三次元を動く乗り物だから、訓練された身体が余裕を持って通常の反応をしたのだと思う』

 『コンピュータは計算は速いが五感を持っていない。そういう意味では普通の機械だ。空を見て雲を読み、位置を考えて風を知る。そして高度と速度とパワーを決めて飛ぶ。それがパイロットだ。基本を忘れちゃいかん。』

 どう、おもしろいでしょ。さあ、続きを読もう。 じゃ。

(※注1)CDU(Control Disuplay Unit)→
FMC(Flight Management Computer) の解説

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2009.3.4 航空科学博物館のシミュレート操縦
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