昨夕、帰宅時の話。市川塩浜駅に18時50分に着き、いつものように駐輪場に向かう。自転車の前輪と街路灯に巻き付けたバイク用のぶっといワイヤーロックを外し、’さあ帰ろう’とすると自転車が動かない。
「むむ、自転車君、寒いから動くのがいやなんかい?おっ!」
見ると、誰が悪戯したか、後輪に僕のじゃないワイヤーロックがかちっと装填されているんだよね。
「誰じゃ、このボケェェ・・」
とほざいても犬の遠吠え。仕方なく、後輪を持ち上げたまま2.5キロ近くをトボトボと。
「寒いのう、たばこが吸いたいのう・・・」
怒りと震えが脳天を貫く。その帰り道すがら、どうやったら自転車を楽に運ぶことが出来るか、必死で考え3パターンをトライしてみたけれど、どうも楽に運べるってのは見つけられなかった。お金を使わずにですよ、レッカー車を呼ぶとか、鍵110番に電話するなんざ、論外きわまりないですよ。
お陰で、両腕がぱんぱんに疲れましたのよ、「どちら様かは存じ上げませんが、正直に出てらっしゃい。警察にも届けませんから。ね、ほんとうは悪気はなかったってことは、ちゃんと判ってますから、ちょっとムシャクシャしてただけなんでしょ、いいんですよ、判ってますから、ね、ね。」
って正直に、正直に、正直に・・・・・・・・・
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『てめえの自転車にもワイヤーロックを100個ほど、ガチンガチンに絡みつくほど巻き付けて、その鍵100個分を海とか川とか、便所とか、構わずに無茶苦茶めくらめっぽう(差別用語)、あちこちめがけて投げ込んでやるから、とっとと出てこんかい、ワレ』、ってことなんですね。
しかし、こういったケースも想起できるね。じいさんが(ばあさんかも、若いネエチャンならもっといい)、朝、僕の隣に自転車を留めた。その刹那、足下を掬う一吹きの風.
♪びゅーーーーん♪
「わしも足腰が弱ったもんじゃ」、ばあさんなら「あらあら、いけませんわ、こんな年寄りに、毛糸のズロース(って知ってる?)でも付けてくればよかったかしらん・・」、若いお姉様の場合「いやああん、ミニスカートが捲れちゃうぅ・・・」と。ちょっとした自然現象が起きたのかもしれないね。それで、その方は(キャスティングを誰にするかは皆さんの想像力に委ねよう)、簡単に言うとふらついたわけだな、きっと。
いつものとおりワイヤーロックしたのが、運悪く僕の自転車の後輪、何の疑いもなくそのまま電車に乗ったのだろう。
するってえとね、帰り、駅に着くと、わしの(わたくしの)(サオリちゃんの(固有名詞に深い意味はない))自転車は盗難の憂き目に遭っているに違いない。
「ざまああ、みろーーーーーーーー」なんだよね。 ああ、すっきりした。
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