第6回 森づくりプランナー講座「企業の取組事例」
参加レポート
2009
1/15
木曜日

 みなと区立エコプラザの開催する「森づくりプランナー講座」に参加している。今日は、第6回目となる『企業の取組事例』のテーマで講座が開催された。目的は、「内外の森林保全に取り組む日本企業の事例」を学ぶこと。

 弊社、『環境サポーターズ』からの参加は、私含めて4人。

 今日の講師は、「手肌と地球に優しいヤシノミ洗剤」とか、高度滅菌消毒剤なんかも手がけている自然派のサラヤの方(名前は失念)

 ヤシノミの原料としてはココヤシとかアブラヤシとかありますけど、パーム油として日本では食文化に広く浸透していて、これはボルネオ島なんかの熱帯を原料調達地域としてプランテーション
(注1)にして使うのだけれど、それの環境保全活動として、どのようなことを取り組んでいるのか、野生のオラウータンやボルネオ象がどのような現状か、それらを認識しつつ、どのような活動が展開されているのか、を学んだ。

 いつも思うことだけれど、世界観として全然無知だね、僕は。

 アブラヤシから採れるパーム油は、食用油だけじゃなく、キャンドル、化粧品、印刷用インキ、機械油等、利用用途は多く、コーヒーに散らす粉末のミルクパウダーや植物性生クリームもパーム油が使われているのだよ。(原材料の例外はある)

 生産する企業と、ボルネオ島の熱帯雨林を使ってプラント事業を行い、原材料を仕入れいている企業という名の利潤追求の原則と、自然保護、動物保護の間に大きな深い溝があるように思うでしょ、実際、あるのだけれど、ブームじゃなく、地球規模でちゃんと考えていかないとイケナイって営みがいろいろ考えられていて、実践されているということが朧気に理解出来たね。

 ここでキーワードを二つ紹介。

 RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)<持続可能なパームオイルのための円卓会議>というのがある。環境認証されたパームオイルを各種認定し、8つの原則と基準の詳細化・具体化は今後煮詰められ成果を問われてくるのだろう、と思う。

 RSPOを分かり易く言えば、「パーム油にかかわる人々が生産地の自然環境などに配慮して、世界中が必要としているパーム油が無理なく供給されるように、適切なルールを作るための国際会議」ってこと。

 サラヤはこのRSPOに、日本に籍を置く企業として初めて加盟した。サラヤの環境保全の取り組みの内容としては、こちら→(新ウィンドウ) 英語が堪能な方はRSPO公式サイトのこちらをご覧あれ。→(新ウィンドウ

 同じテーマを膝を交えて問題と解決に向けた取り組みをする。それを制定化して、あまねく受け入れられるよう、そのために何を誰がどう決めて、いつまでにやっていくんだ、みたいなことを考えるのだろうね。好き放題今の世の中やっちゃって、食い散らかして、子孫や動物が住む地球を人間だけの勝手で、汚していいものか、生態系を崩してまで儲けに走ってよいのだろうか、なんて考えてしまう。

 たかだか、数十年で自然は、人間の生活やエゴのため、企業の企てのため、発展途上の生活向上のため、営みがおこなわれてきたけれど、ちゃんと考えて綺麗な地球を残しておく、残していく義務が今を生きる僕たちが正すべき責務だと思う。しかしながら、れぞれに思惑があり、相矛盾する課題を解決しながら、政治・政府も見方に巻き込みつつ、将来の進むべき道しるべを見誤らないようにやっていかないとだめなのだろうね。

 複雑怪奇に絡み合う諸問題を、綺麗事で片付けられる問題じゃないのだけれど、誰かが先頭に立ち、音頭をとってやっていかなきゃいけない。

 口は出すが、手は出さない、汗しないで済まそうなんて、あまっちょろいインテリは去って貰って、取り返しが付かなくなる前に、今から出来ることから取り組まないと、子孫繁栄なんて、あり得ないのだからね、動物・食物のためにもね、って前に地球は消滅してしまうかもしれないね。

 こういった活動の輪を広げて、まだ危機感の薄い(まったくない)一般庶民を巻き込んで、コンセンサスを得ていく、人々に浸透させていくには、並大抵の努力じゃできないけれど、諦めないでやってほしいね。(この発言、とっても他力本願でいやらしいね)

 BBEC(新ウィンドウ)って活動も見逃せない。BBEC(ベベック)とは、ボルネオ生物多様性保全・生態系保全プログラム(Bornean Biodiversity & Ecosystems Conservation Program)の略称で、日本の政府開発援助(ODA)事業の一環として、JICA(国際協力機構)が実施している技術協力をいう。これは日本語サイトだからね。

 地球の未来を明るく満ち足りた展望で彩りたいものですね。

※会社「環境サポーターズ」バージョン

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2008/08/23 『みなと区民の森』での森林保全活動レポート
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(注1)プランテーション (plantation) とは、大規模工場生産の方式を取り入れて、熱帯、亜熱帯地域の広大な農地に大量の資本を投入し、先住民や黒人奴隷などの安価な労働力を使って単一作物を大量に栽培する大規模農園のこと。経営主体は、国営、企業、民間など様々である。経営する側をプランターと呼ぶ場合もある。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
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