『星を継ぐもの』超一級のおもしろさ 2009
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木曜日

 『月面で、深紅の宇宙服を着込んだ死体が発見される。それは人類が生まれる以前から、そこにあったのだ。はたして、その死体は。』

 久々に、ハードSFを読んだ。この本が28年も前に出版されてたのかと思うと悔しく歯ぎしりする思いだけれど、古臭さの微塵も感じさせない。今日は先月の代休で、皆さんがまだ対応(昨日のブログ参照)中にもかかわらず、それはさておき、おもしろい本に出会えたことがとてもシアワセでしたね。

 ミステリーもあり、何度も回答が提示されるたびに、逆に謎が深まっていく。人類の起源を覆すような、実際そうであったのじゃないのか、と思わせるようなストーリー展開。よくこのようなお話しを思いつくな、このジェームス・P・ホーガンさんて人は。

 池央耿氏の訳が最初から日本語で著されたのかと思わせるほどの完成度だし、話で言えば、エピローグの余韻の残し方、繋ぎ合せ方が、これまた超一級だし・・・

文庫: 309ページ/出版社: 東京創元社 (1980/05)

 「悔しかったら読んから文句言ってくれるか、おっ、ワレ」と煽っちゃおうかな。(あっ、そっ、誰も悔しくも何とも無いって) 好き嫌いはあるだろうけれどね、次作品となる「ガンメデ゙の優しい巨人」、「巨人達の星」を速攻アマゾンへ注文しないではいられなかったね。

 じゃ。

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