酔う時の振る舞い 2008
11/6
水曜日
 22:10、帰宅途中で、シャンプーを買おうと近所のドラッグストアに立ち寄った。

 店の前に駐在所の警察官が5名ほどいた。さほど気にも留めず、買い物を済ませ店を出ると、何気に状況が判った。

 酔っぱらいのオッサンが、店の店員のマナーが悪いとかなんとかで難癖を付けて、同じ事を繰り返し、ほざいている。

 店員に、この間抜け酔っぱらいオッサンが、ああだ、こうだ、だから、こうしてほしかったのに、おまえはしなかったろう、って一人息巻いている。

 この場合、駐在警察官は、双方の言い分を聞いて、とりあえず聞くだけは聞くのだろうけれど、成敗はしないのだよね。できないのかな。

 しかし、この時間に駐在さんを5名も出動させて、税金を投入して、事に当たっているわけである。警察官にも頭が下がる思いはする。とりあえずね。

 それで、この場合、明らかに酔いどれオッサンが悪いのである。しかも、日頃の鬱憤を晴らすように、口答えしない温厚な店員に噛みついたわけである。
 店員が超怒級の見るからに渡世人・ヤクザバリバリの風体だったら、このオッサンは難癖をつけただろうか?

 いや、しなかっただろう。出来なかっただろう。普段、買い物をしている限り、この定員の気のいいお兄さんが、お客に失礼な対応なんか、するわけはないのは判っている。

 この赤鬼顔のオッサンは、日頃ストレスがあるのか、仕事で嫌なことがあったのか、その矛先をどこかにぶつけたかった。そのターゲットが運悪くヤサシイお兄さんに向けられたのだ。

 裁判官じゃなきゃ、成敗できないのだろうか?

 こんな時はチャンバラトリオが使ってる張り扇を、「じゃかしんじゃ」と同時に、顔面めがけて一振り、渾身の力を込めて張り倒せばいいのである。

 きっと警察官もそうしたくてウズウズしていただろうと、察すると気の毒で仕方がなかった。
 
 酔って刃向かいもしない人にしか、文句が言えないオッサンも哀れな人である。
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