2008年8月26日(火)   

大なるものは、宜しく下ることを為すべし (老子六一章)

 今、新幹線で京都移動中。明日から3日間、金曜日迄の出張でね。

 さて、久々に老子/荘子の文庫本を忍ばせてきた。
今日は手短に。

 僕ってほんとうにお調子者で、口が悪くて、あまり褒められた所がない。
 だからね、時折自分を戒めるべく、老子や荘子の言葉を肝に銘じてみるようにしようと思うね。

 うーーん、なるほどをってのを一編紹介させてくださいね。

−強い人ほど謙虚に生きる−
(男よ、威張って上に上がることを考えるな) 
 強大なものは、いばりくさって、人の上へ上へ上がろうとしてはならない。自分が一番になろうとするのは、とんでもない誤りである。強大なものほど、下へ下へと降りていくという態度が必要である。

 川の流れのように、下へ下へ流れていけば、川の幅はどんどん広く、どんどん大きくなっていくのである。

 老子は、「弱くなる」ことを主張するが、なにがなんでも、ただ弱ければいいというわけではない。老子の理想は、「強いもの」が、謙虚になって「弱いもの」の立場を守ることにあったのである。そういう生き方が自然にこなせる人を、「道の人」といった。

 怨みに報ゆるに徳を以てす(老子六三章)

 人に裏切られると、情けなくなって、怨めしくなる。が、それを寛容な心がけで受け入れて、「ああ、いいことを教えてもらった」と感謝する徳の心をもっていればよい。

 どんなに不幸なことにも、感謝をすれば、その中に思わぬ幸福の輝きが見える。


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