※YouTubeの動画はアカウント削除、ユーザ削除、著作権侵害等の理由により存在しない動画が多いため削除しました。(2011/10/19) 2008年8月6日(水)

♪THE BEATLES / LET IT BE(レット・イット・ビー)♪

公式アルバムとしては、1970年にリリースされたレット・イット・ビーを紹介する。

イギリス 1970年5月8日 (stereo)
日本 1970年6月5日 (stereo)
初CD 1987年10月19日 (stereo)

映画としても公開され、観た方も多いのではないか。

膨大なライブフィルムが撮影されたのだが、そもそも求心力を失った自己中心的な個々のボーイズは、散漫な集中力の欠けた演奏が多い。

意見が対立する場面もあり、昔のナンバーを演奏しているが、それはそれなりに楽しめる。

映画の方がフィル・スペクターの味付けもない分、シンプルだ。

ところで、ビートルズ(下段左写真)のオリジナル・アルバムを買おう考えている方は、(右写真)のデジタルリマスター化されたフィル・スペクターの味付けされていない”NAKED”<裸、ありのまま>を買われるとをお勧めする。

曲の解説は下段参照

Let It Be..Naked


1.トゥ・オブ・アス/Two Of Us
 アコースティックでカントリー調の曲。ポールが妻、リンダとのことを歌っている。ベースレスのサウンドで、ジョージが代わりにギターで低音のフレーズを弾いている。

2.ディグ・ア・ポニー/Dig A Pony
 アップルの屋上ライブで披露された曲で、ジョンがヨーコに向けて作ったワルツ形式の曲。ジョン、ポール、ジョージがユニゾンで弾くフレーズが印象的。

3.アクロス・ザ・ユニバース/Across The Universe
 ジョンが俳句の影響を受けて作ったという作品。レコーディングしたものにジョンが納得しなかったためもあり、数多くのバージョンが存在する。ジョージはインドの楽器タンブーラを弾いている。

4.アイ・ミー・マイン/I Me Mine
 1970年になってから新たにレコーディングされた唯一の曲。本当は短い曲であるが、プロデューサーのフィル・スペクターが編集で繰り返し、この長さになっている。ジョンは不参加。

5.ディグ・イット/Dig It
 スタジオでの即興演奏。もとは12分25秒も続くジャム・セッション。ジョンは6弦ベースをコード弾きし、歌いながら歌詞を作っている。ジョージ・マーティン、ビリー・プレストンも参加。エンディングにはセッションのあいまにジョンがしゃべったセリフが重ねられている。

6.レット・イット・ビー/Let It Be
 フィル・スペクターが再プロデュースしたバージョン。別テイクのギター・ソロを採用し、エンディングのフレーズをもう一度くりかえすように編集している。

7.マギー・メイ/Maggie Mae
 リバプールに古くから伝わるトラディショナル・ソングをとりあげ、セッションのあいまに即興で演奏した。ジョンとポールはリバプールなまりで歌っている。

8.アイヴ・ガッタ・フィーリング/I've Got A Feeling
 ジョンが作った「エブリワン・ハド・ア・ハード・イヤー」とポールが作った「アイヴ・ガッタ・フィーリング」を合わせた曲。アップル屋上で2度演奏されたうちの1テイク。「僕」の気持ちを歌うポールと、「みんな」の体験を歌うジョンの違いが表れている。

9.ワン・アフター・909/The One After 909
 ジョンが17歳の頃に作った曲。『プリーズ・プリーズ・ミー』のセッションでも演奏され、そのバージョンは『アンソロジー』で聴くことができる。9はジョンのラッキー・ナンバー。

10.ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード/The Long And Winding Road
 ポールに無断で、ジョンとジョージが指定したプロデューサー、フィル・スペクターが分厚いストリングスやコーラスを加えてしまったため、ポールには不満が残り、これがのちに『レット・イット・ビー... ネイキッド』への布石となる。

11.フォー・ユー・ブルー/For You Blue
 ジョージが作ったカントリー・ブルース風のナンバー。ジョンはスライド・バーを万年筆のキャップで演奏している。ポールがピアノに紙を挟んで、パーカション的なサウンドを出している。

12.ゲット・バック/Get Back
 フィル・スペクターが編集。演奏はシングルと同じだが、オープニングにジョンのふざけたしゃべりを、エンディングにはアップル屋上ライブでのジョンのコメント「オーディションに合格しますように」を追加している。

Copyright (C) 2008 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.