2008年6月17日(火) 
ACROSS THE UNIVERSE、輸入盤CD、聞き入るね。

 先日読んだ「プロを目指す文章術」の著者、三田誠広さんの他の作品が読みたくて、手始めに1977年、芥川賞受賞した『僕って何』を読んだ。xx賞を獲ったからどうだ、こうだはないのだけれど、学生紛争まっただ中の時代、セクトの狭間に揺れ動く微妙で中途半端な「僕」と、軟弱で非力で自分の意志が明確にない「僕」、当時は”志士仁人(ししじんじん)”でなければ男じゃない、小説の主人公たる資格はない時代で、なんとうのでしょうかね、そんな「僕」とは真逆な主人公を据えて、路線転換、女流作家のブームの下地を作ったような作品なのでしょうね。成り行き的な恋人と母親とのとの間で揺れる中途半端なお坊ちゃんばりの「僕」。

 僕には経験のない学生紛争、全共闘、学生運動を何故やってるのか、って時代背景も理解しえなくもない。全編、ほとんどが学生紛争、セクト争いに明け暮れるストーリーで「僕」の話が進む。

 芥川賞=純文学って考えると芸術性の高い、奥の深い作品なので直木賞ほど庶民的・笑える作品ではないのだけど、それ抜きで一つの時代を「僕」の視点から心の葛藤がとてもよく描かれていると思いましたね。★3つかな、5点中で。

 さて、4月7日ブログの「ACROSS THE UNIVERSE、ビートルズファン必見だよ、そうじゃなくても」で、どうしても国内発売されるCDが待ちきれず、アマゾンでimport版を注文していたのが今日届いた。すかさず、糖質0%のビールを飲みながら静かに聴いた。うーん、いいぞ。

 Dana Fuchsが歌うジャニス・ジョプリンばりの♪Helter Skelter♪、初期のナンバー、♪It Won't Be Long♪もサイコ−ですよ。
It Won't Be Long
Lennon and McCartney
 セカンドアルバム、Wtith The Beatles、#1出だしの爽快なナンバー、でね、この↓↓部分のコーラス、最高にグレイトですよ。ドキドキしちゃうくらいにいい。このミュージカル、詩の意味でストーリーも展開しているからね、早く見たい。
It won't be long yeah(yeah)yeah(yeah)yeah(yeah)
It won't be long yeah(yeah)yeah(yeah)yeah(yeah)
It won't be long yeah(yeah)
Till I belong to you.
あと少し
あと少し
あと少しで
僕は君のもの

 THE BEATLES命、ファン歴32年の僕は、日本語訳のライナーノーツがなくても、この曲はこのアルバムの誰がどういった背景で作られたのか、自然に知っているので、すんなり心に染み渡りますね。(自慢すんな、ボケ(いつもの心の僕))

 でもね、未だにビートルズを聴き続けられる、ロックに傾倒したのはこいつらのせいだ、なんて思うし、ビートルズに出会えて、はまり込んで、僕はすごく感謝している、ほんとに。

 よく、何気にビートルズの話題が出た折、「若い頃、よく聴いた」って方、多いけど、「じゃ、今は聴かないの」って聞き返すのを抑えるのだけどね、明確に答えてくれる人に出会ったことがない。

 好きならなんで、今聴いてないの、何で、なんで、今は趣味が変わったの、って凄く不思議なんですね、自分が好きで心地よいのなら死ぬまで聴き続けたいし、僕の場合はそうだろうな、遺言じゃないけど、死んだときはビートルズ全曲一式、いっしょに埋葬してもらいたいと思うね。
 僕はね、ちゃんと看取られて死にたいと思ってなくて、「老人白骨死体で発見、死後、3年、身寄りなく・・・・」でも全然、寂しいとも侘びしいとも思わない、死んでも子供に世話をしてもらいたいなんて思わない。世間体なんてどうでもいい、息子も娘も完全に親離れしているから、世間体に左右されることはないし、そういった躾はしてきたしね。

 46歳で人生振り返って、どうのこうの、言える柄じゃないけれど、今まで充実した人生で、何の思い残すことも未練もないね、明日、ぽっくり死んでも全然いい。勘違いしないでね、自殺願望なんてこれっぽっちもないから、まだまだ人生楽しむし、やりたいことはいっぱいある。歳を重ねるほど、チャンスは増えてくると思うんだよね、みんな、若い頃にああしておけば、こうだったら、もう一度ああしたい、っておっしゃる方多いけど、なんでそんな事を考えるの、って思う。やり残していること、したいことがあるのなら、今からそのための準備なり、知識を貯めるなりして、今からはじめればいいだけじゃない、と思う。悔やんだって過去に、あの時点、あの場面から再生ボタンは押せないのだからね、ってことでしょ。

 日曜日に読んだ美輪さんの本にね、『宿命』というのは「神様たちとご先祖様が協議した結果定められた、これから生まれてくる人間の<人生の青写真>で、青写真だから、大体おおよそであって決定ではない、決定じゃないから手直しや変更がきく。」 つまりその部分が『運命』であって、運命の力とか運が強いとかいうのはそういう意味なのよ、って書いてあったね、それで、神様は人間の宿命を六〇パーセントにしています。後の四〇パーセントは、人間の運命の力に下駄を預ける、つまり、本人の心がけにまかせてあるのです。と。

 どう、皆さん、まだまだチャンスは無限大にあるのですよ、くれぐれも諦めるんじゃないよね、死んでも「どうせ」なんて言ってほしくない、僕の一番嫌いな言葉は、”どうせ”だね、いいかな。  じゃ。
. ディスク:1
1. Girl
2. Hold Me Tight
3. All My Loving
4. I Want to Hold Your Hand
5. With a Little Help from My Friends
6. It Won't Be Long
7. I've Just Seen a Face
8. Let It Be
9. Come Together
10. If I Fell
11. Dear Prudence
12. Flying [Instrumental]
13. Blue Jay Way
ディスク:2
1. I Am the Walrus
2. Being for the Benefit of Mr. Kite
3. Because
4. Something
5. Oh! Darling
6. Strawberry Fields Forever
7. Revolution
8. While My Guitar Gently Weeps
9. Across the Universe
10. Helter Skelter
11. Happiness Is a Warm Gun
12. Blackbird
13. Hey Jude
14. Don't Let Me Down
15. All You Need Is Love
16. Lucy in the Sky with Diamonds
1. All My Loving
2. I Want to Hold Your Hand
3. It Won't Be Long
4. I've Just Seen a Face
5. Let It Be
6. Come Together
7. I Am the Walrus
8. Something
9. Oh! Darling
10. Strawberry Fields Forever
11. Across the Universe
12. Helter Skelter
13. Happiness Is a Warm Gun
14. Blackbird
15. Hey Jude
16. Lucy in the Sky with Diamonds

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