では、THE BEATLES、公式アルバム第二弾、「ウィズ・ザ・ビートルズ」について語ってみたい。
私がビートルズとの運命の出会いとなったのがFMラジオから流れた#3/ALL MY LOVING♪、中学2年の話。
このアルバムはデビューアルバムを一位の座から追いやり、替わって居座ったアルバム。
当時はヴォーカルと楽器が片寄せ(セパレート)されてるのがシンプルでモノーラルが当然の時代だった。片チャンネルの楽器だけを再生すればヴォーカルの練習も可能だ。
オリジナルが8曲、その中の1曲がジョージ(#4)、他はレノン&マッカートニー。残りの曲ははカヴァーで構成されている。
前作(Please Please Me)が10曲を一日でレコーディングされたれたが、With the Beatlesはツアーの合間を縫って一ヶ月程度でレコーディングされた。
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リリースは本家イギリスでは1963/11/22(STEREO/MONO)、日本では1976/06/05(STEREO/MONO)、1982/01/21(MONO)
、初CD化が1987/02/26(MONO)が主要国で同時発売された。
アルバムジャケットはこの<ハーフ・シャドウ>と呼ばれる片側から光が差し、半分が陰になる、未だに1つの撮影テクニックとなっている。カメラマンはロバート・フリーマン。アイデアはハンブルグの元ビートルズメンバ、スチュワート・サトクリフの恋人であったアストリット・キルヒヘルのヘアスタイルを真似たと言われている。
このジェケットはスタジオで撮影されたと思うだろうが、ツワーの合間にホテルで自然光を使って撮影してる。とてもホテルで撮られたとは思えない。
多くのバンドやミュージシャンが模倣している。
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ファンにはすべての曲が絶品、玉手箱の如く輝きを放つ曲ばかりだ。
個人的には、#13/NOT A SECOND TIME、これは隠れ名曲だ。一度もライブでは演奏されたことはなく、ジョンは後々、この曲をレコーディングしたことも記憶になかったらしい。シングルカットもされていが、ジョンのダブル・トラックとピアノの絡まり方が絶品。
一ファンとしてのファンの思い入れを差し引いても、45年も前のアルバムとは思われない。すばらしい曲は何十年たっても色褪せないエネルギーがある。
それぞれ人の心に思い出と共に染みこんでいるのだろう。
理屈やウンチク不要、聴いてみてほしい。初期のエネルギー迸る本アルバムを聴けば、あなたも虜にされてしまうだろう。
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