2008年4月14日(月) 

◆◇ 『洗脳』のメカニズム ◇◆

 以前、いつか紹介しましょう、とお約束していた『洗脳』のメカニズムについてお話をしましょう。今日は、2段コラムでいってみよう。

 オウム真理教でも、イニシエーションとか、何で、そんなになっちゃうの?って感じたけれど、『洗脳』にも、流儀があって、それに従って刷り込みをしていくと、ある意味、完全操作、思い通りに動かせる、なんてことになるのでしょうかね。

 いつものように話が逸れるけどね、21歳の時、高校で同じ体操部だったMもと君が、僕に創価学会勧誘に動いたのね、僕は創価学会が嫌いなんて全然思わないし、そういった信ずるものがあって、心理的に、生活をする上で支えになっているのであれば、全然OKだと思うし、その手の活動をしている人を、蔑んだ目で見ることはないので、誤解しないでほしいのだけれど。

 宗教って、企業だと美輪明宏さんも本に書いてあるけれど、そうだと思うのね。信仰は自分の魂を浄化して、高めていくためのコアな部分で、それを支援するのに宗教団体が、拝み方とか、グッズ販売とか、問屋みたく、流通機構の役割を果たすのが宗教だと思えばいいのかな。

 企業だから、大僧正とか、枢機卿とか、会長がいて、牧師やお坊さんは支店長がいると、勧誘する人は保険の勧誘と同じだから、営業部員ということになるね、判りやすく言えば。 

 但し、要注意は、企業は「利益・利潤を追求する原則」があるから、何やら、かんやら、まあ、お布施だったり、寄付だったり必要になるでしょう。自分の魂を浄化させて、人格を綺麗にするのに、お金が必要なのでしょうかね、お金があれば、魂は綺麗になるのでしょうかね。 そこにからくり、企業の戦略があるから、戦術として、営業方針として、あれや、これやとお金を引き出そうとするのでしょう。

 だから、優良企業もあれば、悪徳業者的な企業もある、ってこと。実にシンプル。

 で、21歳の若かりし頃、「あなたは頑固ね。」って創価学会の人が言うのね、新人営業部員から、ベテラン営業部員へとバトンタッチして、何人がかりでも、誰も僕を勧誘できなかった。

 当然でしょ、僕が宗教を必要としていないし、自分を信じていれば、そんな宗教団体、看板にカモフラージュされたツールを利用する必要はないのだからね。

 創価学会の方、気を悪くしないでね、そのMもと君ともそんな出来事があったけれど、その後は友達として今まで通りだからね。彼も企業の営業方針に沿っただけだったのだから、罪はない。
 祖先は大事にしますよ、気持ちの上でね。帰省した時は、お墓参りもするし、死んだおじいちゃんやおばあちゃんに、「見守っていてね」って心から思うしね。

 『天はみずから助くるものを助く』、いい言葉でしょ。自分自身が自分を助けるもの、人のせいにしてはいけない、ってことですね。

 さて、本論、『洗脳』メカニズム、いってみよう。

 洗脳には3つの段階があると言われている。洗脳には良いイメージは持ちにくいですね、一般に教団が洗脳するフェーズは、


【第1段階 <揺さぶり>】
 
 それまでの固まった人格をグラグラと揺さぶり、新たな考え方を注入する。空腹、睡眠不足、疲労、時間感覚の混乱、隔離、閉じ込め、薬物等で現実感覚を希薄にし、批判的能力を弱める方法が用いられる。自らの過去を否定させ、アイデンティティを壊し、頭をカラの状態に持ち込めばより効果的となる。


【第2段階 <埋め込み>】

 教団の教義や政治思想や、あるいは新たな”自己”そのものを埋め込む。より深く刻み込むために、内容の単純さ・長時間にわたる繰り返しが大きな効果を及ぼす。テープなどで簡略化されたものを延々と聞かせる。この時、”人が変わる”のである。


【第3段階 <強化>】

 新たに埋め込まれた人格をガッチリと固定・定着させ、強めていくフェーズ。これがないと、せっかく出来上がった新たな人格も、しばらくすると元に戻ってしまう。具体的には教団のための奉仕活動や、政治思想に則った服従的行為など、新たな価値観を具現化する行動を取り続けることがその役割を果たす。

 今日は、ここまで。じゃ。


※出典:「人格改造マニュアル」

 洗脳の3段階とその内容
フェーズ 宗教 政治的活動
揺さぶり 睡眠不足 →現実感覚の失調 感覚遮断 →現実感覚の失調
空腹 時間感覚の混乱
疲労 薬物の投与
隔離・閉じ込め 混乱を促す音・照明
従来の自己の否定 従来のイデオロギーの否定



埋め込み 教義の注入 新たなイデオロギーの注入
新たな名前の付与 使命感の形成
グループへの加入



強化 布教・勧誘活動 新たな思想に則った服従的行動
募金等の教団への奉仕活動 スパイ・テロなどの政治的活動
出家、集団生活 集団生活

Copyright (C) 2008 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.